【西山秀二氏の眼】阪神・伊藤将が最近勝てない原因が見えた投球内容 1番から9番までずっと同じリズムでメリハリ薄い

 5回、細川に勝ち越し3ランを浴びる伊藤将(撮影・立川洋一郎)
 6回、石川昂にソロを浴びた伊藤将(撮影・北村雅宏)
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 「中日5-2阪神」(3日、バンテリンドーム)

 阪神が中日に逆転負けを喫して連勝は3で止まった。優勝へのマジックは「6」のまま。先発・伊藤将が6回10安打5失点でKOされ、2024年8月27日のDeNA戦以来372日ぶりの黒星となった。三回に中川のプロ2号ソロで先制、六回には森下が自己最多を更新する20号ソロを放ったが、得点はこの2点だけに終わった。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「伊藤将が最近勝てない原因が見えた投球内容」と指摘した。

  ◇  ◇

 伊藤将が最近勝てない原因が見えた投球内容でした。

 1番から9番までずっと同じリズム、同じペースで投げてました。守ってる立場からすると、メリハリの薄いピッチング、攻撃に入りづらい内容に映ったのではないでしょうか。

 加えて、大胆に攻める場面と、慎重にいかなければいけない場面の対応が間違っていたと思います。

 1点リードの五回2死二塁で田中。長打力がある打者ではないのに、まるで4番打者と対決しているかのようにコースを狙いすぎて四球となりました。打たれたって同点なんですから、ここは見下して投球するべき場面だったと思います。

 一方、上林に同点打を許した後、細川に勝ち越し3ランを浴びたシーンでは、1ボールからの浮いた140キロを簡単に打たれてしまいました。ここは4番、一発のあるバッターですから、最悪歩かせてもいいぐらいの慎重な姿勢が必要でした。

 打者によって対応の仕方を改めないと、この先も勝てない投球が続くかもしれません。

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