【糸井嘉男氏の眼】コマのように力感なくうまくさばいた阪神・佐藤輝 熊谷の努力は僕が現役の時から見てきた

 「中日3-5阪神」(2日、バンテリンドーム)

 阪神・熊谷敬宥内野手が、四回1死一塁から左翼席へプロ初アーチを放った。大卒8年目、通算232打席目での待望の一発に「元々ポテンシャルの高い選手」とデイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏。また、佐藤輝明内野手の先制35号2ランには「ナイスホームラン!」と賛辞をおくった。

  ◇  ◇

 熊谷選手のプロ初ホームランはファンの皆さんにとってもうれしかったのではないでしょうか。

 元々ポテンシャルの高い選手ですが、今シーズンは試合経験を積み重ねていく中で自信を持ってプレーできている部分が大きいのではないでしょうか。昨年までは出場機会に恵まれなかった熊谷選手ですが、彼の努力は僕が現役の時から見てきました。

 何事にも一生懸命に取り組む選手で、今も与えられたポジションを必死につかみ取ろうとしています。こういった選手が増えていくことで、またチーム力の底上げにつながっていきますね。

 そしてテル、ナイスホームラン!内角高めのボールをうまく反応で打てたのではないでしょうか。コマのように力感なく、うまくさばきました。得意なコースではありませんでしたが、克服したと言っていいでしょう。

 バンテリンドームでは6本目ですか。球場が広いと、飛ばそうと力んでしまうこともありますが、今のテルは自分の動きで打てばホームランになるという感覚をつかんでいるので、球場の広さは関係ありませんね!

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