拡大ベース導入で盗塁数はどれだけ増える?2000年代の最多盗塁は阪神・赤星の64盗塁 昨年トップはソフトバンク・周東の41盗塁

 NPB(日本野球機構)の中村勝彦事務局長は1日、都内で行われたプロ野球12球団とNPBによる理事会・実行委員会後、来季から拡大ベースの導入を検討していると明かした。本塁を除く各ベースのサイズが、約38センチから約4センチ四方に大型化される。これによって盗塁数はどう変化するのだろうか。

 MLBでは走者と守備側の接触軽減を目的に23年から導入された。ピッチクロックやけん制回数の上限も設けられたことで成功率は右肩上がりの傾向を描いている。

 メジャーではベースのサイズを3インチ(約7・6センチ)大きくしたことで、本塁から一塁、三塁から本塁間が3インチ(7・6センチ)、一、二塁間と二、三塁間は4・5インチ(11・4センチ)短くなった。日本は4センチ四方の拡大ということで、メジャーほどの縮小感はないにしても、ベース間の距離は今までより短くなることは間違いない。

 阪急・福本豊が1972年に樹立した盗塁のシーズン日本記録は驚異の106盗塁。翻って昨年のセ・リーグトップは阪神・近本の19盗塁で、パ・リーグはソフトバンク・周東の41盗塁だった。

 今年もセ・リーグは近本が27盗塁、パ・リーグは周東が33盗塁でトップ。シーズン換算すれば近本は32盗塁、周東は39盗塁になる計算。2000年代の最多盗塁数は阪神・赤星が2004年にマークした64盗塁だが、来季から拡大ベース導入となれば、各球団の盗塁数が増えると同時に、作戦面にも足を絡めるなどした変化が表れる可能性もある。

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