阪神・中野 巨人・浅野と交錯、頭部押さえるも藤川監督「問題ない」 自力で歩いてベンチへ報道陣に「大丈夫です」
「阪神5-4巨人」(31日、甲子園球場)
痛みを伴う白星の中で、殊勲の一撃の価値が光った。同点適時二塁打をマークしていた阪神・中野が、九回に走者と交錯。担架も運び込まれたが、最終的には自力で歩いてベンチへ向かって、途中交代となった。
試合後もしっかりとした足取りでクラブハウスへ。患部を冷やすためか、大量の氷が入った袋を手にしていたが、報道陣には「大丈夫です」と対応。「ああいう展開で、嫌な雰囲気の中で粘り強く攻撃していって、勝てたのは良かった」と七回の猛攻を振り返った。
バットでの貢献は2点を追う七回2死二、三塁だ。中川のフォークを中前へ運ぶと、中堅・オコエがダイビングキャッチを狙うもグラブではじく。2点適時二塁打となりゲームを振り出しに戻すと、誇らしげに右腕を突き上げた。
激痛に見舞われたのは九回2死満塁の場面。佐藤輝がゴロを捕球するも、二塁送球が野選となり体勢を崩しながら捕球しようとした中野と、一塁走者の浅野が激突した。左後頭部付近を手で押さえ、しばらく立ち上がることができなかった。
そのままベンチへ退いたが、藤川監督も「現状では問題ない」と説明。交代出場の植田が最後のアウトを処理したことから、指揮官はジョークで中野に「ナイスプレー」と向けたというが、「『いや、植田です』とちゃんと答えられていた」と“ボケツッコミ”も明かした。猛虎にとって背番号51は攻守に不可欠な存在であることを再認識する一戦にもなった。
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