阪神・佐藤輝 3戦ぶり33号弾!月間自己最多8月8発王手「いい仕事ができた」夏のロード白星締めならずもM減った
「DeNA5-4阪神」(28日、横浜スタジアム)
4番の一発は空砲に終わった。阪神の佐藤輝明内野手(26)が初回に特大の先制33号2ラン。月間7本目で、自己最多の同8本塁打にあと1本とした。チームは逆転負けで連勝も4でストップ。巨人が敗れたため優勝マジックは「11」となった。夏の長期ロードを14勝7敗1分けで終え、29日から甲子園に戻って巨人との3連戦を控える。2年ぶりの栄冠へ最終コーナーに入る。
夕暮れの横浜に豪快なアーチをかけた。外野手は打球を追うのを早々に諦める。完璧な一発を放った佐藤輝は、大歓声を浴びながら、悠々とダイヤモンドを一周した。「初回に先制できれば、チームも勢いづきますし、いい仕事ができたと思います」。本人も納得の一振りだった。
初回、2死二塁のチャンス。今季初登板初先発となったDeNA・森唯の甘く入ったツーシームを強振した。乾いたインパクト音とともに放たれた打球は、右中間スタンド最上段に突き刺さる先制の33号2ラン。これが自身3試合ぶりの一発で、8月は月間7本目となった。自己最多は今季の4月と6月に記録した8本。今月も残り3試合だが、最多更新にも手が届くところにいる。
また、この一打で81打点目となり、自身2年ぶり3度目となるシーズン80打点に到達。チームメートで2位の森下にも10打点差と、リーグトップをひた走っている。このカードでは、最初の2試合こそ快音はなかったが、ズルズルいかないのが今季の佐藤輝。体の状態によって微調整は加えているが、オフから継続してきた土台は変えず、バットを振り続けていた。
酷暑の中でも安定した働きで、チームに貢献している。夏場のポイントは「しっかり食べて、休む時は休むことです」。細かい体重管理など、コンディショニングにも最大限気を配る男は、メリハリを大事にし、苦しい夏を戦っている。
チームは逆転負けで、引き分けを挟んでの連勝が4でストップ。ただ、2位・巨人が敗れたため、優勝へのマジックは11になった。この日で終わった夏のロードは、全8カード負け越しなしなど、14勝7敗1分けと大きく勝ち越し、約1カ月ぶりに甲子園へ帰ることができる。久々の本拠地となるが「やることは変わらず、いい仕事ができたらなと思います」と引き締まった表情で話した。
29日からは巨人との3連戦が始まる。「(マジックを減らす)チャンスなんでね。いつも通りいい仕事ができれば」。虎の主砲が聖地で大暴れし、優勝へのカウントダウンを一気に進める。
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