「ウエスタン、中日６－７阪神」（２６日、ナゴヤ球場）

　阪神・今朝丸がプロ初遠征となったナゴヤ球場で、５回４安打１失点の好投を見せた。自身の後半戦初戦だった３日のウエスタン・オリックス戦（ＳＧＬ）で四回途中８失点と打ち込まれ、「フォームの見直しの繰り返しをずっとやってきたので。だんだん良くなってきたんじゃないかなと思う」と手応えをにじませた。

　直球を中心とした組み立てでリズム良くアウトを取り、初回は三者凡退の好発進。２点リードの四回は２者連続四球から１点を献上したが、堂々とした立ち振る舞いで最少失点にとどめた。

　「並進運動っていうところを、ビデオとかを見て修正している」。踏み出す足が地面に着くまでの体重移動を意識してシャドーピッチングを繰り返し行い、理想の動きに近づけている。「安定してきたと思う」と徐々に状態を上げ、この日の好投につなげた。

　平田２軍監督は「前半から飛ばしていっているのが、マウンドさばきで十分伝わる。ストレートも、変化球も良かったし。大したもんやで」と絶賛。それでも向上心も忘れない。「次は無失点で抑える気持ちでやりたい」とルーキー右腕。さらに腕を磨いて成長を遂げていく。