阪神育成3位・早川が27日プロ初先発「活躍することが恩返し」球団初の育成投手先発 ボークデビューのリベンジへ

 27日のDeNA戦(横浜)でプロ初先発する阪神の育成ドラフト3位・早川太貴投手(25)が25日、初勝利へ意気込んだ。球団史上初となる育成ドラフトで入団した投手の先発登板へ向けて、SGLで行われた投手練習で最終調整。くふうハヤテから初の支配下登録選手となった右腕が恩返しの初白星を目指す。

 1軍先発陣との練習中も、早川は落ち着いた様子でなじんでいた。「前回はうまくいかなかったので、今回は与えられたところで結果を残せるようにやっていきたい」。27日のDeNA戦では、プロ初登板の悔しさを晴らす好投を目指す。

 7月13日に支配下登録されると、16日にプロ初の1軍昇格。同日の中日戦の九回2死一、三塁から登板し、ボークで得点を与える“ホロ苦デビュー”となった。

 マウンド以外でも1軍のレベルの高さを感じた。「間近で見て、差を痛感した。制球も球の強さの安定感も全然違う」。21日に2軍降格後はロングリリーフと先発として鍛え直した。「自分の準備に自信を持てるようになっている。どっちもやってきた経験を生かせたら」と力を込めた。

 22日にウエスタン・広島戦に先発して4回2失点で63球を投じた。中4日での登板となるが、DeNA打線と戦う準備もできている。「スイングも強いと思うし、ガンガン振ってくるイメージ。負けないように、しっかり腕を振って抑えていけたら」と意気込んだ。

 ただ、打席に立つことを問われると苦笑い。「硬式ボールを見るのは高校ぶり。たぶん140キロ以上は見たことなくて…」と話しながらも、「できることはやりたい」とうなずいた。

 「活躍することが恩返しとなる」と、くふうハヤテなど古巣への思いを口にした。チームは優勝マジック16。「結果を残せればチームにすごい貢献できることになる」。1勝目へ全身全霊で腕を振る。

 ◆阪神育成ドラフト出身投手の1軍先発登板 阪神の育成ドラフト出身投手が1軍公式戦で先発登板した例はない。これまでは2010年度育成ドラフト2位の島本浩也が15年4月2日・ヤクルト戦、17年度育成ドラフト1位の石井将希が20年10月7日・広島戦で、いずれもリリーフで1軍デビューしたものの先発なし。また、20年度育成ドラフト1位の岩田将貴はDeNA移籍後の25年6月20日・ロッテ戦で1軍デビューしてから3試合で、いずれも中継ぎ。

 ◆早川 太貴(はやかわ・だいき)1999年12月18日生まれ、25歳。北海道出身。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。投手。北海道大麻、小樽商大、ウイン北広島、くふうハヤテを経て24年度育成ドラフト3位で阪神入団。25年7月に支配下選手契約。プロ初登板は同年7月16日・中日戦でリリーフ。

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