阪神・藤川監督「花火大会のように」神宮、横浜6戦で猛打爆発を期待 指名練習免除“球児流マネジメント”も

 阪神・藤川球児監督(45)が21日、長期ロードのラスト6試合を猛打爆発の“花火大会”にするべく、打線の奮起を促した。22日からのヤクルト戦(神宮)、26日からのDeNA戦(横浜)は、いずれも打者有利とされる球場が舞台。佐藤輝明内野手(26)が出場6試合連続ノーアーチで、チーム本塁打も3試合連続ゼロとあって、勝利への流れを呼び寄せる一発に期待を込めた。

 甲子園室内で指名練習を見届けた後、藤川監督が直近3カード、7戦2発と湿りがちな打線にゲキを飛ばした。長期ロードも残すところ6試合。広大な甲子園へと戻る前に、クリーンアップを中心に気持ち良くアーチをかけて、調子上昇といきたいところだ。

 「次の1週間、神宮と横浜で夏らしい戦いができればなと。打線もお互いに活発になってくる季節ですし。球場もあるし、対戦相手というよりは場所にもよるし。まあ神宮花火大会のように」

 冗談っぽく笑みを浮かべてはいたが、言葉には熱を帯びた。実際、前回神宮で戦った今月2日には佐藤輝、高寺に、小幡の2打席連発と、1試合4本塁打をマーク。猛虎打線の導火線に着火するのに、ふさわしい球場とも言える。

 そろって本塁打キャリアハイを記録し、チームを力強くけん引してきた3番・森下、4番・佐藤輝の打棒が、ここに来て陰りが見える。森下は8月アーチは1本のみで、佐藤輝も6戦連続ノーアーチ。復調が求められる中、甲子園室内とSGLの2カ所に分かれて行われた指名練習は2人とも免除され、休養に充てた。

 森下は今季、神宮は打率・400と得意としており、「しっかりバッティングとかできるようにしたいなと思います」と意欲。ホワイト運用の“球児流マネジメント”の下で、佐藤輝は「しっかりね、休みながらというか、調整して頑張りたいと思います」と充電の意義を強調した。

 練習で汗を流したり、英気を養ったりと、思い思いの過ごし方をした上で、選手は東京へと向かった。「明日からの関東シリーズ6試合に向けてのスイッチは、入ってきていると思いますから。今日をいい一日にして、明日楽しみですね」と指揮官。優勝マジックを着実に減らしリーグの貯金独占と、王座奪還へ独り旅を続ける藤川阪神。晩夏の神宮で打ち上げるドデカい花火を、Vロード佳境突入への号砲とする。

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