「石井大智寺」奇跡の“同姓同名”に話題沸騰中 阪神・石井「行ってみたい」尚哉住職「ぜひ応援」無失点記録更新へ大きな力

 虎の新たな聖地誕生や!優勝へ突き進むチームの大きな力となっているのが、現在41試合連続無失点でプロ野球記録を更新中の阪神・石井大智投手(28)だ。その快進撃とともにSNSなどでは、あるスポットが話題となっている。埼玉県坂戸市石井にある「大智寺」。地名と合わさり「石井大智寺」と奇跡の“同姓同名”に話題沸騰中だ。50代目の尚哉(しょうさい)住職(31)が21日、デイリースポーツの取材に応じて反響を明かし、石井にエールを送った。

 池袋から東武東上線に揺られ、約50分。川越の先にある坂戸駅で降車し、車で10分ほどの閑静な住宅街に、話題のスポットがある。緑の中にそびえ立つアルミニウムの本堂が特徴的な「大智寺」。すぐそばの交差点には「石井大智寺前」の標識もあり、石井と同じ名前に注目が集まっている。

 プロ野球には詳しくないという尚哉住職。2日前にご朱印をもらいに来た阪神ファンに教えられて初めて石井の存在を知り、「びっくりしましたね。名前が一緒で、すごい選手がいらっしゃるとは」と驚いた。取材日にも阪神ファンが御朱印を求めて参拝に訪れたという。御朱印には元々「大智寺」だけ記されていたが、最近は「石井」と書き加えるようにもなった。絵馬には石井の活躍と阪神の日本一を願うものもあり、じわじわと反響を実感している。

 大智寺は807年に創建。名前の由来は不明だというが、「ご縁があって、うれしいですね。そんな名前を付けてくださった、石井選手のご両親にも感謝したい」と尚哉住職は語った。41試合連続無失点中の右腕の活躍はもちろん知っている。「応援したいなと思いますね。気になりますね」と話し、「縁のある選手がいると、見に行きたいですね。甲子園も行ったことないので」と観戦も熱望した。

 実は石井本人も大智寺の存在は認識している。「話題になっている」と友人からの連絡で知ったといい、「なんでそういう寺なんですかね?すごいですね。僕の字、そのまんまですもんね。行ってみたいです」と興味津々だ。

 尚哉住職も「来ていただけたらうれしい」と大歓迎。仰天おもてなしプランも考えている。「お堂の方で護摩をたくことができるんです」。年始含めて年4回行われるという護摩行。広島・新井監督や金本知憲氏ら球界で行う選手も多い。尚哉住職は「うちはやけどしない程度にこぢんまりとやっています。石井選手に来ていただいたら特別に頑張ります!」と笑顔で話した。

 優勝へのカウントダウンに入っている阪神、そして無双する石井には「ぜひ応援させていただきたいと思います。頑張ってください」とエール。「石井選手が縁となってお参りしてくださる方が増えれば」と虎の聖地となっていくことも願った。

 ◆大智寺(だいちじ) 埼玉県坂戸市石井に所在する真言宗智山派の寺院。807年創建。1955~60年ごろに落雷で木造の本堂が焼失。雷の多い地域のため、避雷針の役割も兼ねるために現在のアルミニウムの本堂が建てられた。尚哉住職は「アルミニウムでつくられるのは珍しいですね。見どころです」と説明した。文殊堂には学業の神様・文殊菩薩(ぼさつ)をまつっており、受験生もよく訪れる。

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