阪神・下村 入団後初の対打者登板 打者6人に3四球1安打「野球をしてるなって感じがした」リハビリ乗り越え一歩前進
昨年4月にトミー・ジョン手術を受け、リハビリ生活が続いていた阪神・下村海翔投手(23)が17日、入団後初めての対打者となるシート打撃に登板。制球に苦しみながらも最速は153キロをマーク。復活へまた前進した。
右腕がマウンドに上がると、グラウンドの選手たちの視線が集中した。打者6人に対し、3四球、ヒット性の当たりも1本許した。それでも登板を終えると安心したように表情が緩んだ。「結果は全然でしたけど、やっぱり楽しかった。野球をしてるなって感じがした」。久々のマウンドをかみしめていた。
直球は常時150キロを超えるなど威力抜群。「個人的にはプラス要素」と予想以上の出力が出たという。先日まで同じリハビリ組として汗を流していた高橋は「えぐいです。ポテンシャルが違う。見ててワクワクする」と、うれしそうに後輩の投球を見つめていた。
今後はもう一度シート打撃に登板し、問題がなければ実戦へ移る予定。「なんとか治して、プレーしたいって改めて思いました」。収穫も反省も出た“初登板”。1軍のマウンドを目指し、一歩ずつ階段を上がっていく。
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