阪神・藤川監督 石井に並ばれ「うれしい」 4点リードでの登板「もうブルペンの中で作ってますから」

 「阪神6-2ヤクルト」(9日、京セラドーム大阪)

 満員の京セラドームに「ピッチャー石井」のアナウンスが響く。八回の勝ち越しで4点リードとなったが、決断に迷いはない。「自分たちは今日のこのゲームを取る」。阪神・藤川球児監督(45)は勝利への執念をタクトに込め、マウンドに石井を送り出した。

 「もうブルペンの中で(肩を)作ってますからね。ああいうときは一気に行ってしまった方が(いい)。最後、素晴らしいピッチングで良かった」

 石井の38試合連続無失点は、自身が2006年に打ち立てたセ・リーグ記録。「明日から伸ばしてほしいので大きな声で言えないですけど…」とさらなる記録更新に期待しつつ、「チームとして誇らしい。非常にうれしいです」とほほ笑んだ。

 石井の存在感は日ごとに増している。6月に脳しんとうによる離脱を余儀なくされた際、チームは7連敗。存在の大きさが浮き彫りとなった。今月上旬から腰の疲労で出場選手登録を抹消した岩崎に代わり守護神を任せるなど指揮官の信頼は絶大だ。

 藤川監督らしく、石井への気遣いも忘れない。「彼も道中ですから、感情の起伏が出てしまうとダメ。冷静に、見守っていただきたい」と盛り上がる周囲にくぎを刺し、「とにかくそっと。そっとしておきましょう」と笑った。石井は阪神だけでなく、四国ILp・高知の後輩でもある。指揮官の誇らしげな表情が素直な喜びを物語っていた。

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