阪神 両リーグ最速60勝で「M33」 佐藤輝が起死回生の28号逆転3ラン ハートウィグ来日初登板初勝利
「中日2-6阪神」(5日、バンテリンドーム)
阪神が中日に逆転勝ちし、両リーグ最速で60勝に到達した。優勝に向けたマジックナンバーは「33」。0-2で迎えた八回、佐藤輝が起死回生の28号3ランを放った。来日初登板となったハートウィグが、七回の1イニングを無失点に抑えて初勝利を手にした。
この回、左腕・橋本に対して先頭の中野が右前打でチャンスメークすると、森下は四球を選んで一、二塁とした。ここで打席に立った佐藤輝は1-1から3球目、3球続いた146キロの直球をフルスイングした。打球は広いドームでも関係なく、右中間スタンド中段まで到達。ベンチでは藤川監督が満面の笑みを浮かべて主砲を出迎えた。
お立ち台では「塁に出てくれていたので、何とか打点をと。最高の結果になってくれてよかったです」と語った。特大弾に「よく飛んだと思います」と力を込め、バンテリンでは4本目となるアーチに「いい当たりじゃないと入りにくい球場なので、それだけ打ててるのは自信になります」と胸を張った。
直前には新外国人のハートウィグが、2点ビハインドの八回から来日初登板。3連続四球でピンチを招いたが無失点に抑えた。緊張に慣れないマウンドからか、なかなか制球が定まらない投球。それでも絶体絶命のピンチで、山本をキレ抜群のスライダーで空振り三振に仕留めると、続く石伊を三ゴロ併殺に仕留め鮮やかにピンチを脱した。
一方、復帰3試合目の登板となった高橋は、6回を投げ3安打ながら2失点で降板。初回、二回は無失点に抑えたが、三回に落とし穴が待っていた。1死後、石伊の左前打から2死一、三塁のピンチを背負うと、田中に左翼線へ2点二塁打を許した。
「相手投手もいい中で三回のピンチは岡林選手、田中選手のどちらかでしっかりアウトを取らなければいけませんでした。試合のポイントとなる場面で粘れずに悔しいです」
それでも四回以降は3イニング連続で三者凡退に。テンポよく中日打線を打ち取り、スコアボードに0を刻んでいった。2点のビハインドを背負って降板したが、佐藤輝の逆転3ランで負けも消えた。以降はハートウィグ、及川とつなぎ、九回には森下&大山のタイムリーで3点をダメ押し。最終回はドリスが2死一、二塁のピンチを招きセーブシチュエーションとなったところで藤川監督は石井を投入。連続試合無失点記録を「35」へ伸ばした。
チームは両リーグ最速で60勝に到達。2リーグ分立後の1950年以降では03年、08年、21年、23年に次いで5度目。優勝に向け着実にマジックを減らしている。
野球スコア速報
関連ニュース





