阪神・大山「横田の分も」命日に誓った全力G倒 野球ができる幸せに感謝「改めて心に刻んで」もう一度ともに歓喜の輪へ

 阪神の大山悠輔内野手(30)が18日、甲子園での全体練習に参加し、2年前に亡くなった元チームメート・横田慎太郎さんの命日を迎え、改めて感謝の言葉を口にした。決意新たに、19日からの前半戦最後のカードとなる巨人3連戦。チームの勝利のために、全力を尽くす覚悟だ。

 かつての大好きなチームメートを想い、大山は一呼吸置いて、口を開いた。「こうやって野球ができてることが当たり前ではないと、改めて心に刻んでいかないといけないと思う」。野球ができる幸せをかみしめ、感謝の気持ちは決して忘れることはない。

 2年前の7月18日。横田さんがこの世を旅立った。1学年下の後輩と、一緒に野球をした時間はわずかだったが、寮で人なつっこく「大山さん。大山さん」と呼んでくれたことは、はっきりと記憶に残っている。

 横田さんの死から1週間後、甲子園で行われた巨人との追悼試合。大山は1点を追う六回に左翼席へ逆転2ランを放ち、勝利に導いた。ベンチへ戻ると、天を仰ぎながら、ヘルメットを空に向けるパフォーマンス。最高の結果で仲間を天国に送り出した。

 その年は18年ぶりのリーグ優勝と、38年ぶりの日本一を達成。横田さんのユニホームも歓喜の輪に加わった。「横田の分もと言ったらいろいろありますけど、もちろんいつまでも味方ではいてくれると思う。しっかりいい姿を見せられるようにと思っています」。いつでも見守ってくれる心強い仲間がいる。

 19日からは、敵地で前半戦最後のカードとなる巨人3連戦が始まる。ここまで、チーム別で見てもダントツの数字となる打率・383、10打点と打ちまくっている大山。通算1000本安打までも残り2本。前半戦中の達成も期待されるが「1試合1試合しっかりやるだけ。まずは明日勝たないと意味がない。しっかり全員で丁寧にいけるようにしたい」と表情を引き締めた。

 藤川監督も2位・巨人との3連戦を大事な戦いと捉える。先発が開幕投手の村上、練習日を挟んで敵地へ向かうことを踏まえ「開幕戦のときと、同じ気持ちで向かおうかなと全体では思ってます」と早くも戦闘モードに入っていた。19日に勝てば巨人の自力優勝の可能性が消滅となり、このカードで3連勝すれば貯金は20に到達。さらに2勝を挙げれば、今季の巨人戦勝ち越しも決まる。

 この日は甲子園で行われた全体練習で、きっちりと調整。好調の前半戦を最高の形で締めくくるため、大山がチームを引っ張っていく。

 ◆大山、横田さん追悼試合で決勝ホームラン 2023年7月25日、横田さんの追悼試合として甲子園で行われた巨人戦。1-2とリードされた六回裏に1死一塁で打席に入った大山は、カウント2-2から菅野の低めのフォークをすくい上げ、左翼席へ逆転11号2ランを放った。「レフトフライかなという感じもありましたけど、ヨコ(横田さん)があそこまで運んでくれた」と盟友へ感謝を伝えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス