阪神・高橋遥人 術後初先発&最長イニング3回0封 プレート除去効果“魔球”カット手応え 故郷また前進
「ウエスタン、くふうハヤテ2-3阪神」(25日、ちゅ~るスタジアム清水)
名前がコールされると、故郷・静岡のファンの大歓声が響いた。「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」からの復帰を目指す阪神・高橋が術後初先発し、最長イニングとなる3回を2安打無失点の好投。この日最速の151キロを3度記録するなど、復活へまた一歩近づいた。
初回は7球で三者凡退。二回も危なげなく抑えた。三回は安打と木浪の失策で2死一、二塁のピンチを背負った。それでも和辻を1球で二ゴロに仕留め、予定通りの3イニングでマウンドを降りた。平田2軍監督は「未定」と今後の動きは伏せたが、状態に問題がなければ投球回を徐々に伸ばす予定だ。
この日最もさえ渡ったのはカットボール。左腕は「(今年)実戦で初めて投げてみて、ある程度計算できる。去年よりも使える」と手応えを示した。手術で左手首のプレートが除去され、「投げやすくなった」と実感。「カウントフリーからでも投げられた」と場面によらず使える“魔球”を手に入れた。
静岡での凱旋登板。高校時代に投げ慣れたマウンドだったが、懐かしむ余裕はなかった。「ゼロで帰ってきたい思いが強かったし、無我夢中でした」と必死で投げ抜いた。見守った両親にも元気な姿を見せることができた。最大の恩返しである1軍マウンド復帰を目指し、力強く腕を振っていく。
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