阪神・中野は「頭部打撲」 ヘルメットにひび割れ騒然、頭部死球で負傷交代 藤川監督「大丈夫だと今のところは思います」

 「阪神1-3ソフトバンク」(22日、甲子園球場)

 ヘルメットのひび割れが衝撃の大きさを物語っていた。六回1死、阪神・中野の右後頭部に津森の150キロ直球が直撃。そのまま倒れ込んでうずくまる。藤川監督も心配そうに歩み寄って、担架も運びこまれた。聖地が緊迫感に包まれる中、中野は自力で立ち上がって一塁へ向かいかけた。トレーナーに促されるようにベンチへ戻って交代となったが、不屈の闘志にスタンドから激励の拍手が起きた。

 その後、クラブハウスへの通路ではしっかりした足取りを見せていた。病院を受診した結果、「頭部打撲」と診断された。藤川監督は「大丈夫だと今のところは思います。まともに当たったより、少し滑ったように当たって」と状況を説明した。

 この日は中野らしくないプレーも飛び出した。初回無死一塁で送りバントを2度失敗した後、強攻して遊ゴロ併殺。四回2死では栗原のゴロをファンブルして今季初失策。バットで取り戻したいところだったが、アクシデントに見舞われた。

 石井に続くショッキングなシーン。交流戦明け、グラウンドで躍動する中野の姿を虎党は待っている。

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