阪神 “助言スルー”で伊藤将の覚悟感じた師匠・岩貞「15試合は先発してほしい」

 「阪神8-1ロッテ」(18日、甲子園球場)

 阪神先発・伊藤将司投手が6回9安打1失点で今季初勝利を挙げた。

  ◇  ◇

 師匠・岩貞祐太投手は伊藤将の今季にかける思いを感じていた。1月に3年連続で行った合同自主トレでのこと。いいボールがいっていた伊藤将に岩貞は「もっと追い込んだ練習をした方がいい」と助言した。

 こう伝えたのは、先発時代の経験を踏まえ、2月に調子のピークを持っていってしまうと、開幕の時期に状態が落ちやすいと感じたから。1月にある程度のボールが確認できれば、2月半ばまでは追い込むのがベスト。疲れ切った体が回復してきた時にパフォーマンスが出やすく、シーズン中にいい状態を持ってこられるからだ。

 しかし、伊藤将の練習メニューは5歳上の岩貞と同じ。「本数を増やして走りなよ」と言われても、「これぐらいで」と控えめだった。その姿を見て、岩貞は逆に今季への覚悟を感じた。「去年結果が出なくて今年にかける思いが強かったからこそ、一歩攻められる勇気がなかったんだと思う」。いい状態を保つのが難しいからこそ、伊藤将はそれを崩したくない気持ちが強くなっていたという。

 結果を出したい時ほど、試合では投球にいっぱいいっぱいになってしまいがち。岩貞は「自分の個性、良さをもう一回思い出して」とも助言を送った。その期待に応えるように抜群のコントロールと緩急を生かして見せた2戦連続の好投。「15試合は先発してほしい」という師匠のエールにも応えてくれるはずだ。(デイリースポーツ阪神担当・山村菜々子)

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス