阪神・伊藤将 復肩0封 7回2/3手応え105球 白星スルリも今季初先発抜群の制球戻った

 「西武3-2阪神」(11日、ベルーナドーム)

 つかみかけた復活の1勝は無情にもすり抜けていった。阪神・伊藤将司投手が今季初先発。待ちわびていた虎党を105球の熱投で沸かせたが、340日ぶりの白星とはならなかった。

 昨季は不調に陥りわずか4勝に終わった左腕。今季は開幕を2軍で迎え、1軍では中継ぎとして1試合に登板したのみ。前日には「自分にとっては明日がスタートなので。しっかりチームに貢献できたら」と話し、覚悟を持ってこの日のマウンドに臨んだ。

 初回から抜群のコントロールを発揮し、三者凡退に。二回は連打で2死一、三塁を背負ったが落ち着いていた。一走・長谷川をけん制で誘い出し、一、二塁間で挟む形に。その間に三走・源田が本塁を狙ったところで一塁・大山が三塁へ送球。三本間の挟殺プレーとなり、ピンチを切り抜けた。

 以降も直球に多彩な変化球を交えながら西武打線を手玉に取り、三回から七回はわずか1安打に抑えた。八回は長谷川の左前打から2死一、二塁となったところで交代。7回2/3を4安打無失点の好投に温かい拍手が降り注ぎ、「コースにもしっかり決まっていたので良かったかなと思います」とうなずいた。

 中継ぎ陣がリードを守り切れず、昨年7月6日のDeNA戦(甲子園)以来340日ぶりの白星はお預けとなった。それでも伊藤将にとって大きな一戦になったことは間違いない。次こそ勝利をつかみ、完全復活を遂げる。

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