【糸井嘉男氏の眼】阪神・森下&佐藤輝&大山 中軸3人の相乗効果が得点に 強さ凝縮、エグかった 交流戦初V期待しちゃう

 「阪神8-1オリックス」(8日、甲子園球場)

 阪神がオリックスに同一カード3連勝を飾って交流戦単独首位に立った。前カードから4連勝。貯金を今季最多の14に伸ばした。三回に森下翔太外野手の2試合連発となる10号3ランなどで4点を先制。球団右打者では岡田彰布(80~91年)以来の、ルーキーイヤーから3年連続2桁本塁打となった。さらに八回には佐藤輝がダメ押しの17号満塁弾を放った。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「中軸3人の相乗効果が得点につながってる」と指摘した。

  ◇  ◇

 阪神の強さを凝縮したような試合。一言で表すなら「エグかった」ですね。象徴的だったのは八回の攻撃。1死二、三塁で迎えた森下選手の打席で、オリックスは2ボールから申告敬遠を選択しました。三回には2試合連続の3ラン。あれだけチャンスに強い打者がいれば、大事な場面では勝負を避けられがちです。

 そんな直後にテルが満塁ホームラン。打線に、特に中軸に切れ目がないので、相手からすればピンチでも勝負せざるを得ない。「森下の後ろに輝、輝の後ろに大山」。本当にいいクリーンアップで、3人の相乗効果が得点につながっています。次は西武、楽天との6連戦ですか。また出るでしょうね、ホームランが。

 当然、走者をかえす打者はすごいですが、その特筆したいのは過程です。三回は坂本選手、八回は代打・糸原選手の安打から得点しました。なかなか先頭で、代打でヒットを打つって難しいんです。投手も及川だけじゃなく、石黒にネルソンと、勝ちパターンでなくても抑える。素晴らしいレベルで野球をやっています。パの上位2チーム相手に5勝1敗。交流戦初V…期待しちゃいますね。

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