阪神・門別悔し敗戦 藤川監督2軍降格示唆 公式戦初の凱旋登板も100人大応援団の前で2被弾4失点KO
「日本ハム5-4阪神」(4日、エスコンフィールド)
故郷に錦を飾れず、悔しさが募った。阪神・門別啓人投手が地元・北海道でプロ初登板。初めて立ったエスコンフィールドのマウンドで粘りきれず、試合後は言葉に詰まった。
「今日は何も話せることがないです。試合も思い出せないくらいです」
昨年3月2日に札幌ドームのオープン戦で先発して以来の地元登板。両親、東海大札幌の恩師・大脇元監督の他、地元の日高町などから約100人もの人が応援に駆けつけた。しかし立ち上がりから苦しんだ。初回は連打でピンチを作ると、郡司に中前への先制適時打を献上。さらに二回は先頭の万波に初球を捉えられ、中堅へのソロを浴びた。
それでも三回2死二塁では「対戦したい」と話していた高校の先輩・伏見を空振り三振に。直後に味方が同点に追いつき、流れが傾きかけた。しかし四回2死一塁。ルーキーの山県への初球だった。直球を左翼スタンドに運ばれる勝ち越し2ランを被弾。4回8安打4失点で無念の降板となった。
勇姿は届けられなかった。それでもスタンドから見守った母・実保さんは「みんなに成長した姿を見せてほしかったです。エスコンで投げている姿を見られたことにただただ感動しました」と息子をねぎらった。藤川監督は「明日明けて、になりますね」と2軍降格を示唆した。門別はやりきれない思いを、今後の糧とする。
野球スコア速報
関連ニュース





