阪神・藤川監督 門別逃げるな 期待の左腕に“愛のゲキ” GW9連戦勝ち越しならずも「そこでくくっていない」
「巨人6-4阪神」(7日、東京ドーム)
9連戦ラストゲームは悔しい敗戦だ。阪神は東京の虎党が声をからす中、2点を追う八回は大勢、九回は新守護神・マルティネスに封じ込められ、東京ドームで今季初黒星。9連戦は4勝5敗。藤川球児監督は「そこでくくったつもりはないんで。またあさってです」と話し、長い階段を上がっていった。
先発・門別啓人投手が誤算だった。初回、若林に先制2ランを被弾すると、同点の四回は2死から乱れ、ベテラン・坂本に決勝の二塁打を献上。さらに、投手・山崎に安打されるなど満塁から泉口に2点タイムリーを浴びた。
「初回にホームランを打たれて、その後2ボールとか逃げていたんで。若いなというところは感じますね。その辺りは経験値がなかなかというところ。課題ですよね」
指揮官は四回途中6失点の結果よりも、逃げ腰の姿勢に苦言を呈した。これまで“六回の壁”にぶつかっても成長を促してきたが、この夜ばかりは物足りなく映った。
門別は4試合連続白星なし。藤川監督は「いろんな課題が見えだしているんではないですかね」と指摘。来週は5試合のため出場選手登録抹消となる可能性も出てきた。
場内が騒然となる場面もあった。七回、中野が高梨から背中に死球を当てられると、藤川監督は瞬時にベンチを出た。阿部監督から「ごめん、ごめん」と謝罪を受け、ベンチに下がったが、最後までファイティングポーズを崩さなかった。
GW9連戦は敵地・バンテリンドームで中日に同一カード3連敗。今季ワースト4連敗と苦しい時期もあったが、ヤクルト、巨人に2カード連続で勝ち越し、虎は再び息を吹き返した。デュプランティエの来日初勝利。中川のプロ初安打など明るい材料もあった。この夜も開幕から36イニング連続無失点を継続していた山崎から4得点するなど、最後まで苦しめた。
9日から甲子園に戻って中日と3連戦。“球児流”のチームづくりは着実に進んでいる。一戦一戦、丁寧に戦うだけだ。
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