【藤田平氏の眼】阪神・デュプランティエは先発で面白そう 長い腕が遅れて出てタイミングを合わせるのが難しいタイプ
「オープン戦、中日6-9阪神」(23日、Agreスタジアム北谷)
阪神が18安打9得点の猛攻で藤川監督体制でオープン戦初勝利を挙げた。初回に腰の張りからの復帰戦となった森下が先制3ラン。今年初実戦となった先発の才木は被弾するなど2回を4失点。3番手で登板したデュプランティエが来日初マウンドで1回無失点と上々のデビューを飾った。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「先発で面白そう」と評価した。
◇ ◇
デュプランティエの印象だが、純粋に「楽しみ」と思えた。
ピッチャーとしての特徴は、長身で手足も長い。そして、腕が遅れて出てくる。ボールそのものは球速があり、変化球もよくキレている。制球は粗さがあり、抜ける球も散見された。
これらを踏まえて打者目線で話をすれば、長い腕が遅れて出てくるということで、タイミングを合わせるのが難しいタイプだ。
右バッターの場合はその抜け球を意識すると、打席で怖さが出てくる。左打者だと長身の威圧感をまともに受けるだろうし、腕の遅れによって球の出所も見づらいはずだ。打者の左右にかかわらず、持ち味を生かせるピッチャーに思えた。
起用法としては先発が向いているように感じる。通用するだけのボールがあるという前提があっての話だが、コントロールがやや甘い。そうなると、大事な場面でのセットアッパーや抑え役というのは少し怖さもある。
まだ30歳で伸びしろもありそうだから、日本の練習方法や環境、日本の野球というものに適応できれば、ローテーションの一角を任せてもいいような存在になる可能性は十分にある。
野球スコア速報
関連ニュース





