阪神、中継ぎ0封リレー ゲラ、桐敷、島本、岩崎の鉄壁リリーフ 13試合連続被本塁打なし

 「DeNA1-1阪神」(23日、横浜スタジアム)

 本塁さえ踏まさなければいい。鉄壁リリーフ陣は腹が据わっている。阪神は4イニング連続で得点圏に走者を背負いながらも無失点リレー。今季2度目のドローに持ち込んだ。

 先陣を切ったのはゲラだ。「全員、三振を狙いにいった」。1-1の九回、1死二、三塁のピンチで代打・伊藤をスライダーで空振り三振。続く山本も遊ゴロに打ち取り、パナマ出身の剛腕はホッと胸をなで下ろした。

 「村上投手が粘り強くいいピッチングをしてくれたからね。最後は自分の球を信じていた。みんなでゼロを並べることができたので、勝てなかったけれど、いいゲームができたと思うよ」

 移動休みとなった前夜は横浜市内で、今季初の「ブルペン会」が開催された。新助っ人・ゲラは初参加。ソースの香りが漂う店内でお好み焼きをほお張れば、仲間との結束も自然と強くなる。

 ゲラの後は桐敷、島本がつなぎ、延長十二回は5番手・岩崎がマウンドへ。四球と安打などで2死二、三塁とされたが、左腕は表情一つ変えない。最後は度会を空振り三振に斬り「ランナーは出ちゃいましたけど、落ち着いていた」とうなずいた。

 投手陣は13試合連続被本塁打なし。2リーグ制以降での球団最長記録は55年の14試合連続。安藤投手コーチは「それぞれが自分の役割を果たしてくれたおかげです」と最敬礼だ。昨季の日本一を支えた自慢の中継ぎ陣は今季も健在だ。

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