【糸井嘉男氏の眼】阪神、キーマンは大山 森下と佐藤輝と助け合って 普段通りやれば点を取れる

 阪神、オリックス、日本ハムで活躍したデイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(42)の「超人目線」が16日、スタート。球団史上初のリーグ連覇を狙う阪神はセ5球団との対戦が一回りし、6勝8敗1分けで開幕15試合を終えた。糸井氏は苦しい時こそ助け合いが大事だと強調し、キーマンには14日・中日戦(バンテリン)で4番から外れた大山悠輔内野手(29)を挙げた。

  ◇  ◇

 阪神は開幕15試合を6勝8敗1分けという成績で終えました。投手、野手も決して状態はいいとは言えません。チーム状況がそのまま勝敗に表れた形ですが、借金2で踏ん張っている印象です。

 苦戦の要因は投打の歯車がかみ合わなかったことに尽きます。開幕戦でクリーンアップを務めた森下選手、大山選手、佐藤輝選手が本来の数字を残せず、なかなか点を取れません。投手陣も焦りが生まれるのでしょう。ここまで15試合中、10試合、相手チームに先制点を許しています。昨年もボコボコ打ち勝ってきたチームではありません。投手がしっかり投げて、打線が取れるときに点を取ることができれば、昨年のような試合運びは戻ってくるはずです。

 打線を大シャッフルして連敗を止めた14日・中日戦が浮上のきっかけになるかもしれません。さすが岡田監督ですね!こうして打線を大幅に組み替えるのは点が取れない時です。岡田監督は選手に復調のきっかけを与えようとしたのでしょう。ヤクルトの村上選手も2番に入って今季初本塁打が生まれています。阪神も2番・梅野選手、8番・中野選手の適時打で2得点を奪い、投手が1点差を守り切った。きっと次の試合につながるはずです。

 打線では大山選手を心配しています。おそらくまだコンディションは万全ではないのでしょう。昨年まで見受けられなかったような三振もありました。大山選手はチームの大黒柱。選手目線に立てば、こういう時こそ助け合いが大事になってきます。森下選手、大山選手、佐藤輝選手が打線の中心であることに変わりありません。長いシーズン、3人で助け合い、カバーしてほしいものです。

 他球団では中日の戦いぶりに驚かされました。強いですね。もともと投手がいいですし、中田選手が4番にドンと座ってチャンスでしっかり打っています。相手投手もプレッシャーがかかるでしょうね。ただ、5球団を見たところ、ずばぬけたチームはありません。戦力的には阪神。1番からいいバッターがそろっていますし、普段通りやれば点を取れる。そういう意味でも大山選手が鍵になってくるでしょう。

 16日からは甲子園での巨人3連戦。仕切り直しには絶好のカードです。先発の村上投手は前回、さすがのピッチングを見せてくれました。甲子園で投げて勝っているというのも大きいですね。

 14日の夕方、東京から新幹線に乗っていると、名古屋から大柄の人たちが乗り込んできました。誰や!?と思ったら、阪神の選手でした(笑)。テルもいたし、やっぱり野球選手はでかいですね!休み前で選手の表情は明るかったです。シーズンは始まったばかり。おいしいものをたくさん食べて、しっかり休んで、16日からまた頑張ってもらいたいですね。

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