【糸井嘉男氏の眼】阪神 今日は“近本の日”ですね!ああいうプレーをすることでチームも乗っていける

 「阪神1-0広島」(9日、甲子園球場)

 阪神が完封勝ちを収め、勝率を5割に戻した。近本光司外野手(29)が五回1死二塁から先制の適時打。初回はファインプレーで先発・村上頌樹投手(25)を助け攻守で躍動。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「これで普段通りに」と快進撃を予言だ。

  ◇  ◇

 今日は“近本の日”ですね!初回、1番・野間選手の左中間に落ちそうな打球を好捕したプレーは大きかった。リーダーの近本選手がああいうプレーをすることでチームも乗っていける。先発の村上投手は前回(2日)の初回に4失点していますし、大きなプレーになったと思います。

 近本選手は先制打もさすがでした。五回1死二塁から床田投手の初球を狙い澄ましたような右前打。彼のバッティングは素晴らしい。探究心が強く、自身の打撃理論を確立できています。体は小さいですが、遠くに飛ばせるスイング軌道をしているから長打も打てるんですね。下位打線でつくったチャンスを上位でかえす。阪神らしい攻撃を展開する中で、今年も近本選手がポイントゲッターとして打点を稼いでくれそうです。

 今季初勝利を挙げた村上投手の投球にはプライドが見えました。0-0の五回2死二塁、菊池選手と勝負して空振り三振に斬った場面です。次打者は投手でしたが、昨年のMVPの力を誇示したかったのでしょう。前回の悔しい投球を払拭したいという思いもあったのかもしれません。尻上がりに調子を上げ、本来の姿を取り戻していったように見えました。

 待ちに待った、甲子園の初戦。みんな早くプレーしたかったはずです。これで普段通りにプレーできると思います。

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