【藤田平氏の眼】阪神・大山は調子が悪いにもかかわらず、バットを振りすぎてる むちゃ振りせずヒット狙いに徹してみては

 「中日5-2阪神」(13日、バンテリンドーム)

 阪神は初回に佐藤輝の2点適時二塁打で先制したが、その後は打線が沈黙。2点リードの六回には、5回まで4安打無失点と好投を続けてきた大竹が、先頭・田中にストレートの四球を与えると、高橋周、中田、細川に3連打を浴びて交代。2番手・岡留が流れを止められず、この回一挙4失点で逆転負けを喫した。この日も無安打で打率・176と低迷する4番・大山に、デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「むちゃ振りではなく、ヒット狙いに徹してみては」と指摘した。

  ◇  ◇

 初回に9球粘って四球を選び、佐藤輝の先制打につなげた大山だけど、打率・176が示すように状態は良くない。

 打撃で一番大事なのはタイミングなんだけど、うまく合わせられていない。いい角度で上がったように見える打球でも、少しバットの先だったり、芯を外れてるから意外に打球が飛ばないし、伸びない。

 今の大山は、自分の調子が悪いにもかかわらず、バットを振りすぎてる。調子がいい時は多少振り回してもOKなんだけど、調子が悪い時にそれをやってしまうと、浮上のタイミングを逃すことにつながりかねない。

 改善策を挙げるとすれば、まずはヒットを狙ってみることだろう。ヒットを狙って打つためにはタイミングをしっかり合わせないといけないから、おのずとボールの見極めにもつながってくる。

 野球というのは不思議なもので、ヒットが出だせば勝手に長打も増えてくるし、調子も上がってくるというサイクルがある。だから、今の大山にはむちゃ振りではなく、ヒット狙いに徹することを推奨したい。

 最後に、六回に突如崩れた大竹に触れたいが、予兆がなかっただけに、交代時期を探るのは難しく、ベンチ泣かせの先頭ストレート四球になった。原因については詳しく分からないが、手術明けでキャンプも出遅れていたとあって、球数は降板時で70球だったが、イニングへの慣れが必要な段階なのかもしれない。

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