阪神が甲子園開幕戦で完封勝利→勝率5割復帰 本拠地の広島戦は11連勝 MVP右腕の村上が真価発揮の7回無失点 近本が決勝打

 「阪神1-0広島」(9日、甲子園球場)

 阪神が甲子園開幕戦を完封で制し、勝率5割に復帰した。岡田監督は通算483勝目となり、球団歴代2位・吉田義男氏の記録(484勝)にあと1勝と迫った。

 先発の村上が好投した。7回を投げて2安打無失点。立ち上がりから安定感のある投球で試合を作った。二回には四球と安打で1死一、二塁のピンチを背負ったが、7番・坂倉を二ゴロ併殺打に打ち取って無失点。五回にも2死二塁としたが、8番・菊池をフォークで空振り三振に仕留めて先制点を与えなかった。

 村上は前回、京セラドームでのDeNA戦で初回に4失点するなど3回5失点でKO。第1打席が回ってきたところで交代を告げられていた。前回登板で見られた直球がシュート回転するような悪癖もなく、伸びのあるボールを坂本のミットめがけて投げ込んだ村上。六回、七回と三者凡退に抑え、昨季のMVP&新人王右腕が真価を発揮したマウンドだった。

 お立ち台では「前回、いいピッチングができなかったのでしっかりチームに貢献しようと」と村上。甲子園100周年の開幕戦を白星で飾り「いい球場です」とはにかんだ。

 そして打線は息詰まる投手戦の均衡を破ったのは五回だ。先頭の8番・木浪が右前打で出塁すると、続く村上が1球で送りバントを決め得点圏に走者を送った。

 1死二塁の好機で打席を迎えた近本。「ここで打たないといけない」と広島先発の床田が投じた初球、142キロ直球を迷いなく振り抜いた。打球は右翼線へ。その間に二走・木浪が生還して決勝点。二塁を狙った近本は間一髪のタイミングで憤死したが、好投の村上を援護する待望の一打となった。

 38年ぶりの日本一に輝いた昨季は8番・木浪が起点となり、1番・近本がかえすという黄金パターンと称されたが、甲子園開幕戦でもその流れを生かした阪神。これで甲子園での広島戦はCSファイナルSを含めて11連勝だ。

 八回を新助っ人のゲラ、九回を守護神・岩崎が抑えての完封勝利。7回無失点の村上は今季初勝利をマークした。お立ち台では淡路島出身の2人が甲子園の大歓声を浴び、近本は「試合前にロッカーでそろそろ2人でお立ち台に立とうかと言っていたので。実現できて良かったです」と力を込めていた。

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