阪神・中野 不振脱却へ逆方向意識 フルスイングに取り組む今季 原点回帰の可能性も

 阪神の中野拓夢内野手(27)が18日、不振脱却へ逆方向への打球を意識することを明かした。

 昨季、最多安打のタイトルを獲得した巧打者だが、オープン戦とはいえ33打数3安打、打率・091と低迷。直近5試合で20打席連続無安打と快音から遠ざかっている。17日・中日戦(バンテリン)では、侍ジャパンに帯同していた6日・楽天戦(甲子園)以来、オープン戦2度目の欠場。ベンチから試合を見つめ「自分の状態が良くないのでこうなっているだけ」と現実を直視した。

 開幕まで残り5試合となった。「打ってる感覚としては別に悪くない」と語るが、そろそろ数字という結果が欲しいところ。浮上への鍵は手にしている。「追い込まれてもしぶとく粘ったり、逆方向であったり。最近ちょっと引っ張りにかかっていた部分が自分の中であったので、もう一回センターから逆方向を意識しながらやっていきたい」と意識を変化させる必要性を説いた。

 首位打者を目標に掲げる今季は強く振った上でコンタクト率を上げようと、あえて長距離打者のようなフルスイングに取り組んでいたが、開幕を間近に控え、原点回帰の可能性も口にした。「切り替えて自分がやるべきことをやるしかない。徐々に開幕に向けて上げていければ」と顔を上げた。シーズンでの安打量産へ、これまでの過程も決して無駄ではないと証明する。

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