阪神ドラフト1位は即戦力投手 岡田監督非公表を明言「(公表したら)おもしろないやんか」

 阪神・岡田彰布監督(65)が11日、26日に行われるドラフト会議で即戦力投手を1位指名する方針を初めて示唆した。今季は青学大・常広羽也斗投手、東洋大・細野晴希投手ら大学生投手に逸材が並び「今年なんかほとんどピッチャーやろ」と予想。今年の同会議は4年ぶりに有観客で開催される。ファンのため、1位選手を非公表で臨むことも明かした。

 球団史上初のリーグ連覇へ、名将の腹は決まっている。運命のドラフト会議まで、約2週間。岡田監督が即戦力投手を1位指名する方針を初めて示した。

 「今年なんかほとんどピッチャーやろ。野手はほとんどいてない言うてるやんか。俺はもうピッチャーの方がええかなと思ってるけど、上位の方はな」

 今年は“朗希世代”の大学生投手が大豊作。常広、下村(ともに青学大)、細野(東洋大)、西舘(中大)、草加(亜大)、武内(国学院大)、古謝(桐蔭横浜大)はいずれも上位候補の逸材だ。

 「そんなに見てない見てない。スカウトの1年間の成果やからな。そら最低限は見るけど評価はほとんどスカウトに任してるよ、唯一の正月やねんから」

 スカウト陣へ絶大な信頼を寄せており、入念なビデオチェックは否定。それでも常勝軍団を築き上げるための青写真は描いている。即戦力投手のほか「育たんやん。なかなか難しいわ」と嘆きつつ、高校生野手の下位指名を検討。「キャッチャーは育てんとあかん」と高校生捕手の育成にも意欲を燃やす。

 ただし“ドラ1”は指名の瞬間までトップシークレットだ。「いや俺も(公言)せえへんよ。そんなん、当たり前やろ」。巨人に続いて1位選手の非公表を明言した。球界、ファンのための提言だ。今季は4年ぶりに有観客で開催される。昨季は阪神、DeNA、ロッテ以外の9球団が事前に1位選手を公表。目玉選手が乏しく異例の展開となったが、本番は盛り上がりに欠けたと波紋を呼んだ。

 「そんなんおもしろないやんか、何のためのドラフトやねん。今年はお客さん入れて、テーブルついてやるんやったら、マスコミには言わないっていう、そういう指令を(コミッショナーが)出せばええと思うけどなあ」

 6球団競合の末、タテジマに袖を通した岡田監督らしいアイデアでもある。ハラハラ、ドキドキ…。「10・26」まで虎のドラ1は当日のお楽しみだ。岡田流ドラフト戦略で、会場をドッと沸かせる。

 ◆過去には藤浪、清宮も公表 これまで阪神がドラフト1位指名候補を公表した主な例は2014年度の藤浪晋太郎(大阪桐蔭)。同9月24日に開催されたスカウト会議後に中村勝広GMが報道陣の取材に応じ「(藤浪)以外ないでしょう」と明言した。

 また、17年度ドラフト前には、早実・清宮幸太郎の1位指名も公表。同9月22日、清宮がプロ志望を表明したことを受け四藤慶一郎球団社長が「1位で指名させてもらう」と明言した。なお、清宮は7球団競合の末に日本ハムへ入団。

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