阪神・大竹 最高勝率条件13勝に王手 志願八回続投!CSへ収穫の熱投プロ最多123球

 雄たけびを上げながら力投する大竹
 3回、2点適時打を放つ大竹
2枚

 「東京ヤクルトスワローズ3-9阪神タイガース」(23日、神宮球場)

 つかみつつある感触を確かなモノにしたい。CS、日本シリーズに向けて投球の引き出しを増やしたい思いで、阪神・大竹耕太郎投手は八回のマウンドに「行かせてください」と志願した。8回5安打3失点で今季12勝目。プロ入り最多123球の熱投だった。

 8点リードの四回1死一塁で村上と対戦し、完全に甘く入ったチェンジアップを右翼席に運ばれた。ただ、ここで崩れない。六、七回は三者凡退に抑え、好感触だったことから、次の回もマウンドに上がった形だ。

 八回2死から塩見に右翼席に本塁打を打たれたが、それ以上に短期決戦をにらんだ配球や攻め方ができたことが大きいという。「新しく使える球も増えたと思う。CSに向けてもいい登板になった」と収穫がうれしい。

 バットでも魅せた。6点リードの三回2死二、三塁から小幡が申告敬遠され、満塁の好機で打席へ。1ボールからロドリゲスが投じた直球を捉え、きれいに中前へと運んだ適時打となった。

 13勝以上が条件の最高勝率のタイトルに望みをつないだ。1位のDeNA・東は・882で、2位の大竹は今回の12勝目で・857に。獲得の可能性がある中、岡田監督は「相手次第やけど、次の登板はまだ決めてない。もう最後でもいいし」と言及した。

 ビジターだが、神宮には多くの虎党が詰めかけた。ヒーローインタビューでは「たくさんの人に支えられて12勝まできた。もっともっと勝てるよう、日本一になれるように頑張りたい」と宣言。有言実行の快投を演じる。

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