阪神が60年ぶり9月10連勝で優勝マジック「1」!14日・巨人戦で球団史上最速達成へ 佐藤輝が満塁弾で決めた

 3回、佐藤輝の満塁弾に歓喜する阪神ナイン(撮影・飯室逸平)
 試合に勝利し、手をたたく岡田監督(中央)=撮影・中田匡峻
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 「阪神タイガース4-0読売ジャイアンツ」(13日、甲子園球場)

 阪神が60年ぶりとなる9月の10連勝で優勝マジックを「1」とした。14日の巨人戦で2003年を1日上回る球団史上最速Vへ臨む。18年ぶりの“アレ”へ、強すぎる岡田阪神がはっきりとゴールテープを視界に捉えた。

 甲子園がお祭り状態と化したのは三回だった。1死満塁から佐藤輝が浮いた変化球をきっちりとらえると、打球はバックスクリーン右へ飛び込んだ。今季2本目となる19号グランドスラム。ベンチ前では歓喜のチームメートに迎えられ、岡田監督とも笑顔でハイタッチをかわした。

 「チャンスの場面でしたし、強く振っていくイメージで打席に立ちました。しっかりワンスイングでしとめることができてよかったです」とコメントした佐藤輝。第1打席で中堅フェンスを直撃する二塁打を放った際、二塁塁上で首をかしげていた。「1打席目は風に負けたので、2打席目は負けないように」と続く第2打席でしっかりと修正し、フェンスを越える打球をかっ飛ばして見せた。

 直後に2位・広島戦の途中経過がオーロラビジョンに映し出されると、またスタンドは大歓声に包まれた。そんな中、先発の青柳は「こんな歓声を聞いたら負けられないと思った」と初回、二回と併殺でピンチを切り抜けると勢いに乗った。以降は巨人打線を寄せ付けず、三塁を踏ませない快投。6回無失点で降板したが、ブルワー、桐敷、石井とリリーフ陣がしっかりとゼロのバトンをつないで2戦連続の完封勝利。青柳は8勝目を手にし、自身3年連続となる2桁勝利到達も視界に入った。

 佐藤輝は今季初となる3安打猛打賞の活躍。「日に日にファンの声援が大きくなるのを感じてプレーしています」と佐藤輝はお立ち台で語った。「線になっていい攻撃ができていると思います」とチーム状況を語り、「明日も絶対勝ちます!場モース!」とファンに約束した。青柳も「来るときがきたと思っているのでファンの期待に応えられるように」と力を込めた。

 これで阪神は9月負けなしの10連勝。連勝中はいずれも先発投手に勝ち星がつく横綱相撲で勝ち切ってきた。貯金「35」は第一次岡田政権を含めて最多記録となり、優勝した2003年の「36」以来の快挙。同年は9月15日に優勝を決めたのが球団史上最速記録となっており、14日にVを決めれば新たな勲章を手にすることになる。

 広島が敗れたため、優勝マジックを「1」として迎える14日の予告先発は才木。若き右腕に運命の1日となるマウンドを託す。

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