阪神・西勇 プロ15年目の32歳がマエケンの金言で「野球人生ワクワク」
「阪神タイガース1-0読売ジャイアンツ」(12日、甲子園球場)
阪神の西勇輝投手が2安打完封勝利で86年ぶりとなる今季3度目の9連勝を導き、優勝マジックを「3」とした。
◇ ◇
夏本番を迎える頃-。西勇は自身への期待感を口にしていた。
きっかけは、親交のあるツインズ・前田とのやりとりだ。「あの人に言われて、ローテーションの動き方とか全部聞いて、全部マネしてた」と手本としてきた2歳上の先輩。沖縄で行った1月の自主トレ中には、西純とともに3人で食事する機会があった。調整法について熱く談議。意外な言葉をかけられた。
「『まだそれしてんの?』って話になって。『おまえがやりたいことに対して、アメリカのトレーニングやったら矛盾してるよ』と」
助言を受け、年齢に合わせたメニューに変更。「例えば、毎日10キロ走ってたのをやめた。距離も短くして、ウエートを入れたり」。オリックス時代を含め、ローテ定着から13年目にして、大きな変化を加えた。
「野球人生が変わるんじゃないかとワクワクしながら練習してます」。プロ15年目の32歳。金言を道しるべに、まだまだ進化する。(デイリースポーツ阪神担当・間宮涼)