井川慶氏 阪神2軍時代 飛躍呼んだ岡田監督の助言「そこからステップアップできたな」

 18年ぶりの“アレ”を目指す岡田彰布新監督(65)へのエール企画「アレが見たい」の第4回は、元阪神でメジャーでもプレーした井川慶氏(43)。岡田新監督とは、阪神入団時からの関係で、2005年の優勝時にはエースとして貢献。まだ日の目を浴びる前の2軍時代に受けたアドバイスなど、忘れることのない思い出とともに期待を語った。

  ◇  ◇

 岡田監督とは、阪神入団1年目の1998年からの関係になりますね。その時は2軍のバッティングコーチをされていて、2年目からは2軍監督。僕にとっては、悪い時期から見てもらっていた方なので、一番やりやすいというか、安心してプレーできました。

 僕は監督を信頼していたし、監督も僕を中心で使ってくださった。信頼関係があったので、監督の下で優勝できた2005年を含めて、いい環境でやらせてもらいましたね。

 一番印象に残っているのは、1軍で活躍する前の2軍時代の時のこと。コントロールが悪く、フォアボールで崩れることが多かったんですが、ある試合で、あまりピッチャーのことを言わない監督から、こう言われました。僕がベンチに戻った時に『次のイニングはすべて変化球を投げてこい』と。

 その通りに次のイニングを投げると、ピンチは招きましたがゼロで抑えられました。そこで『変化球でも十分抑えたじゃないか、自信持て』といったことを言われて。それで自分も変化球に自信を持てましたし、そこからステップアップできたなと覚えています。

 アメリカから日本に復帰した時にオリックスを選んだことも、僕としては岡田監督のところに帰ったという感じなんです。マイナーにいた自分を、ずっと誘ってもらっていたことが、すごくありがたくて。

 アメリカにいる時に、サポートしてもらったこともありました。ただ、仮にそういったことがなかったとしても、阪神で岡田監督の時にポスティングで出してもらったので、日本に戻る時には岡田監督のところに戻るのがベストだろうというのがあったので。

 阪神を優勝させている監督ということで、ファンの方の期待も高まりますよね。現場を離れられてからは、外からタイガースのいいところと悪いところも見られていたと思います。選手にも力がありますし、どういったチームになるのかを楽しみにしています。

 ◇井川 慶(いがわ・けい)1979年7月13日生まれ。43歳。茨城県出身。左投げ左打ち。投手。水戸商から97年度ドラフト2位で阪神入団。2006年オフにポスティングシステムでヤンキースに移籍した。07年4月7日・オリオールズ戦でメジャー初登板。12年にオリックスで日本球界復帰。15年に退団後、17年には独立リーグのBFL兵庫でプレーし、同年オフに退団。現在は野球解説などでも活躍。NPBではMVP、ベストナイン、沢村賞(いずれも03年)。

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