単独首位浮上の阪神・岡田監督「打つなとは言われへんよ」 4安打の近本に「打つんやから、しゃあない(笑)」【一問一答全文】

 DeNAに勝利し、ナインとタッチを交わす岡田監督(80)=撮影・中田匡峻
 4回、右中間に満塁本塁打を放った佐藤輝の打球に笑顔を見せる岡田監督(撮影・中田匡峻)
 1回、先制3ランを放った佐藤輝(右)を迎える岡田監督(撮影・山口登)
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 「阪神15-7DeNA」(14日、甲子園球場)

 阪神が首位で並んでいたDeNAを相手に、先発全員安打となる今季最多の21安打、15得点で3連戦3連勝を決めてチームは4連勝を飾り、リーグ一番乗りとなる20勝に到達して単独首位に躍り出た。岡田監督の一問一答全文は以下の通り。

 (テレビインタビュー)

 -先発全員安打で今季最多の21安打。

 「あっそうですか。いやいや、まあ、この雨のね、状況が悪い中で、みんな集中力持ってね、打席に立ったんじゃないですか」

 -佐藤輝が2本塁打。

 「まあ、初回のホームランでいけるかなあと思って。西純が、ああいう感じになったんですけど、まあ、あそこ(四回)満塁で…。あれで決まったようなもんですけど」

 -佐藤輝の調子は上がっている?

 「いや、もう。まだねえ、ちょっと内容的に悪い打席はあるんですけど。まあ、これは3回に1回、ヒットを打てばいいというか、バッターの宿命なんで。そういう意味では、すごく調子が上がってきているとは思いますね」

 -今日はいろんな野手が打った。

 「いやいや、ちょっと大山は心配だったんですけどね。やっぱり、みんなにつられて1本出たら、ああいう形になるというのはね。点差開いてても、みんな最後の打席まできっちりとしたスイングというかね、大ざっぱにならずにやった結果だと思いますね」

 -大山、佐藤輝は最後まで出続ける?

 「いやいや、そらまあ、彼らは勝ってても負けてても代えないです」

 -西純の投球について。

 「いやー、まあー、ねえ(笑い)。どう言うたらいいのか。なんかちょっと、忘れてしまいそうな感じになるので、ちょっと引き締めないといけないですね。今日の展開で、5回でね。球数は80(球)にいってなかったんだけど、ちょっと内容的にもね、5回も2死から連打とか。ちょっとあんまり良くないですね」

 -母の日でグラウンドにピンク色が目立っていた。新鮮だったか。

 「いやいや、まあ、前の時も毎年、こういうのがあったので、久しぶりに思い出しましたね」

 -DeNAに3連勝、チームとして4連勝で単独首位。

 「いやいや、まだ、全然試合数もたくさん残っているので、そういうのは意識せずに、まあでも、みんなが開幕から調子が悪い選手とか、梅野とかもそうですけど、徐々に上がってきたし、調子がいい者は持続してちゃんとやってるんで、まあ、このままいい形をね、崩さないようにね、1試合1試合やっていかないといけないですね」

 (囲み取材前に一人語りで)

 「ちょうど4時間やな(笑)。言うた通りやろ、今日は4時間ゲームやって(笑)。なるよな、おーん」

 (囲み取材に移り)

 -当たりが出ていなかった選手も含めて打った。

 「そうそう、おーん、梅野が最初に出てなあ、大山はちょっと最初なあ、力んでなあ、あの右中間の方に弱い打球、フライというかな、あれはやっぱりみんなにつられて1本出たら、あないして3本までなるんやもんなあ、結局は。いかにやっぱりな一打席一打席大事に打たなあかんいうことやろな」

 -佐藤輝は昨日の一ゴロから良くなった。

 「ああいう凡退をしないとな、凡退でもいい内容の凡退と、どうしようもない凡退があるやん、やっぱりな」

 -四回の攻撃で西純に代打は考えなかった?

 「いや、そんなん全然考えへんよ。こんな雨やし、いけるだけいかそうと思っとったよ、あの時点では」

 -佐藤輝が良くなっているのはポイントを前で捉えているからか。

 「いやそうそう、ポイントがよくなって前で捉えられてるから、ファーストゴロになるんよ。だって開幕からファーストゴロはなかったやろ。横浜までなかったよ、ファーストゴロ。横浜の最後の試合まで、そういうことやんか、だから、結局、だから、アウトのなり方も悪かったもんな、内容もな。バッターは差されるのが一番つらい。差されるいうことは力負けしているということやな、ポイントでな、結局。自分のポイントよりも差し込まれてるいうことやから、ピッチャーのボールの方が上やということやから、それが一番辛いよな」

 -梅野はコンパクトな打撃が。

 「なあ、今日はえらい楽に構えとったやんか、昨日、一昨日までこんなんしてこんなんしてやって、遅れるいうてるのになあ」

 -そのアドバイスも昨日伝えたのか。

 「おーん。だからもう、そんな構え、あんまりバットに力入るからな、逆に。普通に打ったら、あないしてなあ、最初でも外のボール、ポンとやったらライト前にヒットなるわけやからさ。コツよな、そんなん。コツをつかめば、ヒット出た時なんか、簡単に出てるように思うんよ。そういうもんやんか、バッティングなんか。なんぼ考えて考えて、なあ、打ってもヒットでんとき、いっぱいあるけどな。そういうもんや、そこをやっぱり自分で感覚でつかめばええんや」

 -近本は初回のヒットからつないだ。いい存在。

 「なあ、おーん。何本目やて、きいとったよ。何本や、今日」

 -4本。

 「なあ。まあ、なあ、打ていうたらヒット打つんやから、しゃあないやんか、数えても。こっちが何か言うあれじゃないから、そんなん。打つなとはいわれへんし、なあ(笑い)」

 -西純は悪天候の中での投球で苦しんだ。次は。

 「なあ。ちょっと、わからんもんな、これなあ。ファームで待ってるピッチャーおるんやけどなあ。どういうふうにみとったやろな、今日。フフフ。まあ、それはもうちょっと考えなアカンわ。まあ、来週」

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