阪神・村上が痛恨被弾 佐藤義則氏「投げミス」と指摘 直球がシュート回転して甘いコースに【解説】

7回、サンタナに先制ソロを浴びた村上(左)=撮影・中田匡峻
 サンタナにソロを浴びた7回を投げ終え、ベンチで悔しがる村上=甲子園(撮影・高部洋祐)
7回ヤクルト無死、ヤクルト・サンタナに先制ソロを許し顔をしかめる阪神・村上頌樹=甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神0-1ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 阪神・村上頌樹投手が1球に泣いた。0-0の七回、サンタナに左中間へ5号ソロを運ばれた。開幕からの連続イニング無失点記録はリーグタイの「31」で惜しくもストップした。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(68)「投げミス。もったいない1球になった」と振り返りつつ、開幕から好投を続ける要因を解説した。

   ◇ ◇

 村上がサンタナに浴びた一発は投げミスだった。外を狙った直球がシュート回転して甘く入り、打者が最も手が伸びるコースにいってしまった。1点を争う攻防で打席には外国人。最も一発を警戒しなければいけない場面だった。低めに集めてカウント2-2としていただけに、もったいない1球になった。

 ただ、それまでの投球は素晴らしかった。この日もテンポ良くストライク先行の投球ができていた。制球が良く、早めに自分に有利なカウントにもっていけるので、勝負する球も思い切って際どいコースに投げ込める。

 直球は140キロ台ながら、打者の手元で伸びており、相手も球速以上に速く感じているのではないか。腕がしっかりと振れていて球持ちもよく、前の方でリリースできていることが球威や球の切れにつながっている。

 結果的に一発に泣き、開幕からの連続無失点イニングもリーグタイ記録で途切れてしまった。記録をつくるのは難しいものだと改めて感じさせられたけど、失ったのはわずか1点。反省はしても引きずることはない。

 今季初黒星も付いてしまったが、相手の吉村も素晴らしい投球をしていた。投手の勝ち負けというのは、相手投手や打線の援護との兼ね合いも大いに関係してくる。次回も自信を持ってマウンドに立ってほしい。

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