元阪神・井川氏 阪神・桐敷への評価とローテ投手に求められるポイントとは

 先発し力投する桐敷(撮影・立川洋一郎)
 本紙評論家・井川慶氏(右)と笑顔の西勇(撮影・中田匡峻)
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 セ・リーグ最後の20勝投手で、阪神やオリックス、米大リーグ・ヤンキースでもプレーしたデイリースポーツ評論家の井川慶氏(43)が15日、楽天-阪神の練習試合を視察。阪神の先発で、3回2安打1失点だった桐敷拓馬投手の投球を評価。その上で、ローテ投手としてより上を目指すためのポイントも挙げた。

  ◇   ◇  

 桐敷投手は、昨年も2軍で見ていましたが、印象としてはコントロールが良く、大崩れしないピッチャーだなと。この日もその持ち味が出ていましたし、投げっぷりも良い。フォームに安定感というかバラつきがなく、同じ形で投げられていますし、今後が楽しみな左腕です。

 その上で、さらに自身を高めるためのポイントを挙げるとすれば、大胆に攻めるところでしょうか。コントロールが良いのは武器ではありますが、ボールをそろえすぎることにもなる。例えば公式戦になってデータが入ってくると、相手も狙い球を絞ってくるので、そこを外す意味でも、大胆に甘いところに投げておいて、フィニッシュで厳しく攻めるとか。まだ若いので覚えるのは難しいかもしれないですが、そこができればもう少し楽になるかなと。

 もう一つ、先発投手で難しいところでは力の入れ具合ですね。仮に1打席目の対戦で、7割の力でファウルを取って、結果的に打ち取れたとする。その次の対戦では、8割の力にするとまたファウルを取れる。ただ、そこが同じ7割だと打たれる確率が高まってしまう。なので、どれぐらいを基準にしてスタートするかというところですね。100でスタートしてしまうと、その上がないので、その後が苦しくなりますし。よく、ピンチでギアを上げると表現したりするのは、その時のためにとっておくということでもあります。

 もちろん、まずは本来のピッチングをするということが大事で、大前提となります。その中で、1軍のローテで回る経験をすると、新たに覚えられることも出てくるので、阪神の開幕ローテ争いが今後どうなるかを楽しみに見たいと思います。

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