井川慶氏が指摘 B・ケラーが成功できる「4つの理由」 阪神新助っ人の活躍予言

 ブルペンを視察するデイリースポーツ評論家・井川氏(右)。左は星野氏
 ランチ特打で登板し力投するブライアン・ケラー(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神春季キャンプ」(14日、宜野座)

 阪神やオリックスで活躍し、米大リーグ・ヤンキースでもプレーした井川慶氏(43)が14日、阪神の1、2軍キャンプを視察して評論家デビューを果たした。2006年以来の宜野座訪問で、ブルペンに足を運ぶなど投手陣を中心にチェック。打撃投手を務めた新外国人のブライアン・ケラー投手(28)=前レッドソックス3A=については、日本での活躍に必要なポイントを挙げた上で高く評価した。

  ◇  ◇

 3人が務めた打撃投手は、皆、順調だなという内容でしたが、特にB・ケラーの仕上がりの良さ、早さを感じました。メジャーで考えると、ようやくキャンプに入ろうかという時期ですが、バランス良く投げていました。

 ネット裏のスタンドの位置から見た印象ですが、オーソドックスな形でスムーズに投げていたということ。事前に球団の方から、ゴロを打たせるような投手かな、と聞いていましたが、個人的にはパワーピッチャーという表現でもいいのかなと感じました。非常に球が強く、腕の振りにも強さがあったので。

 そういった中で確認したことは、どれだけ日本野球に対応できて、結果を残せそうかというところ。まずボールについては、外国人投手の武器となる“動くボール”をしっかり使えていた。特に左打者の外角へのボールがかなり動いていて、打者が打ちづらそうだなと。他の変化球も含めて、打者が対応しきれていない感じでしたね。

 投球の最後の方にはクイックも確認していましたが、できない投手、とは見えなかったですし、まとまりもあった。ここは外国人投手が成功できるかどうかの一つのポイント。日本ではメジャー以上にボークを取られるため、どれだけ意識を持ってできるかというところですが、今の段階では十分でしょう。

 環境面ではメジャーの硬いマウンドとは違い、柔らかさも感じる日本のマウンドに対応できていました。より柔らかいところで投げた時にどうなるかですが、この日は雨で、通常よりぬかるんだ状態の中で普通に投げられていたので、それほど問題にはならないのかなと思います。

 ボールへの対応も不安はないでしょう。元々、日本のボールの方が扱いやすいと言われている中で、メジャーの使用球よりもマイナーの方がより、日本のボールに近いものを使っています。マイナーを経験しているB・ケラーにとって、そこまで違和感を覚えないでしょうし、今後が楽しみな投手であることは間違いないです。

 最後に個人的なことですが、宜野座を訪れるのは、阪神で最後となった2006年以来です。18歳の時に入団したチームなので、懐かしさもあり、自分の「ホーム」だなと。こういう中でやっていたんだな、楽しくやれていたな、と当時のことを思い出しました。(デイリースポーツ評論家・井川 慶)

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