阪神ドラ1森下 別メニュー発進も春季Cは1軍OK 岡田監督が明言「問題ない」

 別メニューで汗を流す森下(撮影・立川洋一郎)
 岡田監督(左)の訓示を聞く(右から)野口、富田、戸井、茨木、井坪、門別、森下(撮影・中田匡峻)
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 阪神・岡田彰布監督(65)が9日、鳴尾浜球場で始まった新人合同自主トレを視察し、右足コンディショニング不良で別メニューとなったドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=について、改めて1軍キャンプスタートを明言した。新人7選手には「慌てずにゆっくりやっていい」と訓示。また1軍打撃コーチの就任が内定している今岡真訪氏(48)も姿を見せ、選手の動きをチェックした。

 ザワつく周囲を横目に、岡田監督は平然と言い切った。新人合同自主トレ初日からドラフト1位・森下がまさかの別メニュー。昨年12月11日に行われた体力測定で垂直跳びの際に負傷し、右足のコンディショニング不良というショッキングな事実が明かされた。1軍キャンプスタートに暗雲が垂れこめたが、指揮官は“鶴の一声”で心配の声を一掃した。

 「1カ月ぐらいたって、だいぶ良いみたいやけどね。慌てさせないように、この1月中には普段通りできると思うけどね」

 昨秋ドラフト会議の直後に、春季キャンプの1軍スタートを明言。予期せぬアクシデントで出遅れを余儀なくされたが、指揮官のプランは揺るがない。「(1軍キャンプは)今のところ変わらない。問題ないと思う。今度、中旬に検査受けて、最終検査でゴーサインが出るみたいなこと言うてたから」。12月中に見舞われたケガを不幸中の幸いと捉え、改めて1軍キャンプスタートを明言した。

 宜野座に呼びたい明確な意図がある。2月11、12日の紅白戦までにサインプレー、連係などチームの決めごとを確認する方針で、「やっぱり新しい人はそこに入れとかないと。なかなか付いてこれない部分はあるから」と説明。「右バッターの外野手でな、ドラフトにしてもそういう戦略で取った選手だから」。右翼レギュラー候補と期待するだけに“岡田野球”を徹底的にたたき込むつもりだ。

 「本番は2月1日だから。無理してアピールする必要はない。つまらんケガは自分も損するし、チームにとってもマイナスになるんで。慌てずにゆっくりやっていい。とにかく頑張っていくよ!」

 冬晴れの下、新人への訓示では穏やかな表情で語りかけた。過去、ハイペース調整や無理がたたって離脱するルーキーを数多く見てきただけに、全員が無事にキャンプインすることを願っている。

 春季キャンプまで約3週間。「1月、やっぱり年が変わると早いなあ。そう思うね。徐々にね、始まるなあ、始まったなあという感じはあるよな」。球春到来に、胸を躍らせつつ、温かい目で金の卵を見守っていく。

 ◆阪神・近年のドラ1自主トレ別メニュー

 ▼14年・岩貞祐太 1月16日の検温で発熱を確認し病院直行。インフルエンザの検査は陰性だったが23日まで別メニュー調整。

 ▼15年・横山雄哉 左胸鎖関節の炎症で1月8日の新人合同自主トレ初日から別メニュー。自主トレ中はキャッチボールのみ。

 ▼16年・高山俊 入団前年の10月に右手有鉤(ゆうこう)骨の手術を受け、1月8日の初日はフルメニュー消化もその後、打撃やノックなど一部別メニュー。

 ▼18年・馬場皐輔 1月14日の合同自主トレを体調不良で欠席。体調回復後の16日からキャッチボールなど別メニュー。18日に初めてブルペン投球。

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