虎党興奮!阪神・岡田監督3年ぶり聖地ファン感でV宣言 春季C準備足りない選手は2軍強制送還も

 浜地(36)の予告ホームランに盛り上がる阪神ナイン(撮影・田中太一)
 ファンにあいさつする岡田監督
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 「阪神ファン感謝デー2022」(26日、甲子園球場)

 阪神・岡田彰布新監督(65)が26日、3年ぶりに甲子園のファンの前で開催されたファン感謝デーであいさつし、優勝を意味する“アレ”を3連発して球場を盛り上げた。秋季キャンプで成長した若手と来春キャンプでの再会を心待ちにすると同時に、体ができていないと判断した場合は2軍キャンプへ“強制送還”することも示唆。厳しい姿勢を打ち出し、オフシーズンへ向かうナインを引き締めた。

 ベンチから真新しいユニホームの背番号80が登場すると、スタンドがドッと湧いた。3万8000人の大歓声に、百戦錬磨の知将も武者震いだ。「少し興奮してます。伝統と重みと共に、やっぱりこのユニホームが一番好きで似合うかな」。猛虎愛たっぷりのスピーチは怒濤(どとう)の3連発で締めた。

 「選手全員の力を結集して“アレ”に向かってまい進します。シーズンで“アレ”を勝ち取って、1年後ファンの皆さんと共に“アレ”の喜びを分かち合いたいと思います」

 イベント開始前に行われたあいさつで飛び出した期待通りの“岡田節”に、オープニングから甲子園のボルテージは最高潮だ。

 V宣言できるだけの自信がある。スピーチでは秋季キャンプでの手応えを明かし「2月1日、素晴らしい姿になってスタートすることを確信しております」と来春キャンプでの再会を心待ちにした。

 ナインを信頼するからこそ、春は“鬼”になるかもしれない。前回監督時の08年春季キャンプでは若手の野原、大和に「ハツラツさがないように見える。もっと元気出してやってほしいわな」と苦言を呈し、2軍の安芸キャンプへ、“強制送還”した過去もある。

 「まあ、体ができなかったら、そら、あれやんか」と岡田監督。これまでも口酸っぱく12、1月の過ごし方の大切さを説いてきた。キャンプ初日からアピールを狙う若手にとっては緊張感あるシーズンオフとなりそうだ。

 来春キャンプのイメージも膨らませている。2月11、12日に予定する1、2軍合同紅白戦を前に、2軍キャンプを視察することも明言。またアピールが必要な若手には秋季キャンプ同様“ブルペン皆勤”の方針を打ち出した。「そうして投げていかないといけない選手が、ピッチャーの場合はまだまだ多い」。投手を中心とした守り勝つ野球を掲げるからこそ、骨太投手陣に鍛え上げるつもりだ。

 「いやいや、あんな客入ってるって知らんかったもんな。びっくりしたわ」。帰り際には虎党の熱狂ぶりに感謝。“アレ”達成で、来年のファン感謝デーは歓喜に染め上げる。

 ◆2008年春季キャンプで大和、野原の“強制送還” 若手の野原、大和を1軍・宜野座キャンプに抜てきしたが、2月10日・日本ハムとの練習試合で2人とも失策。練習でも元気さが足りず、アピール不足と判断された。岡田監督は「コーチ陣と(アピールが足らんと)言うてたんや。ふがいないよな。見ての通りよ」とあきれ顔。同12日に安芸キャンプ合流が決定。

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