阪神・浜地1116日ぶり白星 直球勝負で14戦連続0封

 7回、ロハス(左)の犠飛で生還した近本(右)を迎える浜地(撮影・山口登)
 7回を無失点に抑える浜地
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 「阪神6-5広島」(31日、甲子園球場)

 ピンチを迎えても、マウンド上の阪神・浜地は己の直球を信じていた。梅野のミットめがけて、目いっぱい腕を振る。勝機を引き寄せた21球。救援陣の柱となった24歳に、19年8月11日の広島戦以来1116日ぶりの白星が舞い込んで、通算3勝目を挙げた。

 「どんな場面、どんな状況でもゼロで終われることを今年はすごい意識している。それができているのかな」

 今季42試合目の登板は、同点の七回からだった。先頭の磯村には直球を中前に運ばれたが、続く秋山は3球連続直球勝負で空振り三振。代打・長野はカウト2-2からカットボールで空を斬らせた。

 だが、菊池涼には直球を右前打とされ、2死一、二塁。好打者・西川を迎えた。しかし、ここでも浜地は強気だ。5球連続で直球勝負。149キロ高めの速球で中飛にねじ伏せ、任務を完了した。

 計21球中18球が直球。150キロ前後で勢いのある球は浜地の大きな武器だ。8月31日の試合終了時点で直球の被打率は82打数13安打で・159(データは共同通信デジタル)。14試合連続無失点を続ける中での欠かせない勝負球になっている。

 矢野監督からの言葉が胸に刻まれていた。初めて開幕ローテ入りし、プロ初登板初先発となった19年4月4日・巨人戦は4回6失点KO。プロの厳しさを味わったが、指揮官からは何度も「(浜地には)真っすぐがあるやん。もっと自分の真っすぐを信じて」と声をかけられ、自らの特長を再確認した。

 今季限りで退任を表明する矢野監督に対し、浜地は常々「2軍監督の頃から、ずっと期待していただいていたので」と思いを口にしていた。共に戦える日々もあと数カ月。指揮官と1日でも長く野球をするために、恩返しの投球でチーム浮上への流れを呼び込む。

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