阪神・大山V弾翌日2打席連続同点打 復帰後打点挙げれば5連勝!

 4回、同点タイムリー二塁打を放つ大山(撮影・飯室逸平)
 5回、中前に同点適時打を放つ大山
2枚

 「阪神6-5広島」(31日、甲子園球場)

 夏休み最終日も主役は背番号3だった。阪神・大山悠輔内野手(27)が四、五回に2打席連続となる同点適時打。七回1死二、三塁は申告敬遠で勝ち越し点を演出した。30日の決勝弾に続き、連夜の大活躍。新型コロナウイルス感染から復帰後は絶好調の5番打者に率いられ、CSを争う広島に価値ある連勝を飾った。

 ぶ厚い体に、威圧感たっぷりの構え。大山が打席で鋭い視線を向けると、相手にかかるプレッシャーは計り知れない。放った2本の適時打は、流れを引き戻す価値ある2打点。決勝アーチをたたき込んだ30日に続いて連夜のお立ち台だ。

 2度の逆転劇の中心に主砲がいた。「いつもピッチャーに助けられているので、今日は何とか野手陣で助けることができたのかなと思っています」。まずは1点を追う四回1死一、二塁。外寄りのスライダーをうまくバットに乗せて左中間へ。同点の適時二塁打で打線に火をつけると、この回一挙4得点でリードを奪った。

 だが、五回に甲子園9連勝中の伊藤将が4失点。球場に漂う不穏な空気を、大山が変える。直後の攻撃。2死二塁でまたもスライダーを捉え、中前適時打ですぐさま試合を振り出しに。「テル(佐藤輝)が盗塁してくれたのでタイムリーになった」と後輩に感謝した。

 同点のラッキーセブンは“にらみ”を利かせた。1死二、三塁の好機で打席を迎えると、相手は申告敬遠を選択。労せず一塁へ歩き、ロハスの決勝犠飛を呼び込んだ。新型コロナウイルス陽性判定から19日に復帰後、打点を挙げた試合は5戦5勝。背番号3が打てばチームは勝利の波に乗れる。

 30日の広島戦は決勝弾を放つも、前の打席では得点機で2度凡退。「しっかり反省して試合に入ったので」と勝利を決めたアーチにすら浮かれることはない。にじみ出る主砲の自覚。どれだけ活躍しようが「チャンスは全部打とうと思っている」と満足感は毛頭ない。矢野監督は「打率もまた上がってきているし、ホームランもまだまだ打ってもらいたいし」と期待を寄せた。

 今季は年間通じて投手陣が安定しており、「野手陣が頑張らないといけないと思っていたのでよかったと思います」と打線が伊藤将を救った勝利を喜んだ大山。いよいよ9月に入ってラストスパート。「1試合1試合やっていく」と全力を尽くすことを誓った。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス