阪神3連敗で5割逆戻り 振り返ればGと1差 ハマスタで史上初シーズン3度目3タテ

 「DeNA4-1阪神」(11日、横浜スタジアム)

 屈辱の敗戦で勝率5割に逆戻りだ。コロナ禍で主力を欠く阪神は、適時打が出ないまま初回の1得点だけで敗戦。横浜スタジアムでシーズン3度目の同一カード3連敗を食らうのは球団初のことになった。横浜でのナイターも9連敗となり、苦しい状況だが、矢野燿大監督(53)は一丸野球の重要性を強調。12日の中日戦(京セラ)から関西で仕切り直しや!

 虎が昨季まで6年連続で負け越していなかった横浜で、真夏の悪夢が待っていた。3点を追う九回1死一、二塁。連打でエスコバーを攻め立てたが、原口とロハスの打球は、いずれも逆風に押し戻されて左飛に。2位・DeNAに球団初となる、横浜でのシーズン3度目の3タテを食らう屈辱で、勝率5割に逆戻りとなった。

 「チャンスがないからね。(石田は)そんなに絶好調という感じはしなかったけどね。特に立ち上がりは不安定な感じではあったんで、何とかもうちょっといけたらなっていうところやったけど」

 試合後、矢野監督が指摘したのは初回の攻撃だ。石田の暴投で2試合ぶりに先制点を奪ったが、一気にたたみかけることができない。なお2死二塁で糸原は遊ゴロ。二回以降も安打は出ても、つながりを欠いた。1-1の六回は2死二塁から佐藤輝が空振り三振。七回も1死二塁の好機を作ったが梅野、木浪が凡退。次の1点が遠く、25イニング連続タイムリーなしの惨状に陥った。

 焦りからか、守備のミスも相次いだ。1-3となった七回は2死一塁からオースティンの左中間へ抜けそうな打球を中堅・島田が捕り損ねると、中継に入った遊撃・木浪は本塁へ悪送球。痛恨の追加点を与え、リーグワーストタイとなる65失策に。この3連戦では計5失策とほころびも目立ち始めた。

 大山、中野に続いて、この日は感染疑いのあった近本が新型コロナウイルスの陽性が判明。チームはまさに緊急事態だが、それでも指揮官は「頭下げて後ろ向いて背中丸めてやる野球はしたくない」と必死に前を向く。

 「こういう状況だからこそ、チーム一丸で戦うことが必要。誰か1人が活躍して勝てるような感じじゃないんで、一人一人の状態を上げるとか、全員で束になっていかないと突破口は開けない。逆にそれができると、突破口は開けると思う」

 12日から京セラドームで中日3連戦。夏の長期ロードの中、4カードぶりとなるホームゲームだ。全員野球の原点に立ち返り、負の連鎖を断ち切りたい。

 ◆ハマスタナイター9連敗 阪神がDeNAに3連敗。横浜スタジアムでは6月28日から6連敗で、同球場でのナイターは開幕から9連敗となった(昨季最終戦の1敗を含めると10連敗)。DeNAに3連戦3連敗は今季3度目で、同球団に1シーズン3度のカード3タテを喫したのは横浜時代の2000年以来。また、3タテ3度がすべて横浜スタジアムでの試合は今年が初。

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