阪神 中野「1番」から足攻逆転 11度目猛打賞セ・パ最多「塁に出れば得点に」
「阪神3-1中日」(17日、甲子園球場)
“柳攻略”へ、自らに課したミッションを見事に遂行した。初回、阪神1番・中野はカウント2-2から三塁線を鮮やかに破る左前打。先制を許した嫌なムードを振り払い、逆転劇の流れを作り出した。
「柳投手は立ち上がりに点を取らないと、どんどん尻上がりに良くなる。追い込まれても何とか出塁することができて、初回にヒットが打てて良かった」
一本打てば、中野のバットは打ち出の小づちと化す。二回は2死から右前打、四回も2死から三塁前へ絶妙なセーフティを決め、今季11度目の猛打賞。近本、日本ハム・松本剛を抜き去り、両リーグトップに躍り出た。
「1番に入って1打席目にヒットを打てることで気持ちがスッキリする。余裕がある分、自分のスイングができてると思う」
「ウル虎の夏」6連戦は28打数11安打、打率・393と大暴れ。リーグ2位のシーズン安打数を107本まで伸ばし、110安打で同トップを走る近本の背中も見えてきた。
18日からは今季5敗1分けの鬼門・マツダスタジアムで広島3連戦。「自分が初回に塁に出れば得点につながると思っている。意識しつつ、自分の仕事をやれば結果はついてくる」。“鯉退治”も虎の夏男がキーマンだ。