岡田彰布氏 阪神はリーグ戦再開に向けて「ゼロからのスタート」という気持ちで

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が、自身の経験を基に球界の話題を深掘りする「岡田辞典」。293回目は再開されるリーグ戦へ交流戦を勝ち越した阪神について語った。

  ◇  ◇

 交流戦はセ・リーグが勝ち越したな。2年連続の勝ち越しは初めてか。パ・リーグの戦い方を見ていると、投手は以前よりも「力勝負で内角を攻める」という印象があまりなくなった。今年は打者も全体を見たら、あまり良くなかったように感じたな。

 今までならセのチームは「交流戦を何とかしのいでリーグ再開へつなげよう」という感じやったけど、今年のヤクルト、阪神、DeNAは17日からのリーグ戦へいい形で入れそうやな。

 阪神は最終カードでオリックスに3連勝してリーグ4位に浮上した。交流戦に入る時に12もあった借金は6まで減って、3位・広島とは2ゲーム差でAクラスも狙える位置に来た。

 セの順位を見ると、首位・ヤクルトは2位・巨人に7ゲーム差をつけて抜けてるけど、まだ他チームも上位を狙える状況や。阪神は交流戦で大きく勝ち越せたことはええことやけど、リーグ戦は「またゼロからのスタート」という気持ちで、引き締め直して臨んでもらいたいな。

 リーグ戦再開後の6カードを5位・DeNA、3位・広島、最下位・中日、DeNA、中日、広島という順番で戦う。同じような成績のチームと戦うだけに、Aクラスを狙っていくためには、ここで取りこぼすことは避けんとあかん。

 リーグ戦は他のチームもいい投手から再スタートできるとはいえ、阪神はやっぱり投手力が武器。交流戦の2位も投手が頑張ったことが一番大きいと思うし、今後への課題はやっぱり点を取ることやろう。

 チームとしたら、青柳を中心とした先発投手が安定しとるから、「先行逃げ切り」という形を作りたい。だから「相手の先発投手からどうやって点を取るか」ということを考えて試合に臨んでもらいたいな。

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