阪神・藤浪が投手MVP 矢野監督「今年はこれで行くんだというものある」

 藤浪(左)は矢野監督とタッチ(撮影・山口登)
 シートノック前、マウンド付近に集まって円陣を組む野手陣(撮影・田中太一)
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 「阪神春季キャンプ」(28日、宜野座)

 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が28日、2年連続でキャンプの投手MVPに選ばれた。前日27日・ヤクルトとのオープン戦(浦添)は2回1安打無失点で、先発ローテ6番手へ大前進。今キャンプ実戦4試合でも防御率1・80と、矢野監督から安定感を評価された。開幕ローテ奪取へ、3月の実戦でも結果と内容でアピールを続ける。

 キャンプ最終日にご褒美が待っていた。矢野監督から「投手MVP」に選ばれたのは藤浪だ。2年連続の栄誉に「評価していただいたことは素直にうれしい」と喜びに浸った。

 「非常に有意義な時間を過ごせた。いいキャンプ、いい調整ができた。自分の中で感触、体の使い方も変わってきていると思う」

 決め手となったのは安定感だ。今キャンプは実戦4試合に登板し、防御率1・80。「バランス良く投げられた。結果としてアピールもできた」と手応えは十分。さらに最速159キロを計測した球威十分の直球に加えて、計10イニングで3四死球と制球力も向上。堂々と腕を振る姿に矢野監督も目を細める。

 「ブルペンを見ていても自分の中で自信になっている。一個一個の積み重ねから『よし、これでいいんだ、今年はこれでいくんだ』というものがある」

 右腕は27日のヤクルトとのオープン戦(浦添)で2回1安打無失点と快投し、先発6番手に前進した。それでも変化球の精度などの課題を口にする。今キャンプも「80点、90点」と自己採点。「先発として長いイニングを投げて、100点と言えるようなシーズンにしたい」と見据えた。

 初の開幕投手を務めた昨季はシーズン途中に失速し3勝止まり。今年は違う。矢野監督は「晋太郎が躍動する姿をしっかり見ていきたい」。プロ10年目。MVPを弾みに、まずは先発の座を不動とする。

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