阪神・ドラ3桐敷 11球で3人斬り!堂々の対外試合デビュー 開幕1軍&先発6番手へ評価上昇

 対外試合デビュー戦で1回を3人で抑えた桐敷(撮影・飯室逸平)
 桐敷は岡林を中飛に打ち取る
 京田を三振しとめた桐敷
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 「練習試合、阪神4-1中日」(20日、宜野座村野球場)

 阪神ドラフト3位・桐敷拓馬投手(22)=新潟医療福祉大=が20日、練習試合・中日戦(宜野座)で対外試合デビューを果たした。先頭から左打者3人が並んだ中、落ち着いたマウンドさばきを見せ、わずか11球で1回をパーフェクト。開幕1軍に大きく前進したことはもちろん、開幕ローテ6番手の候補にも急浮上してきた。

 上々のデビューを飾った。南国らしからぬ肌寒い風が吹いた宜野座に、熱気をもたらす好投。桐敷が開幕1軍へ大前進だ。

 「投げる前は緊張したんですけど、マウンドに立ったら、そんなに緊張というのはなかったです。課題である左打者のインコースに投げるということは意識してやれて、初めてにしては良かった」

 堂々の登場は三回だ。まずは先頭・岡林を144キロ直球で中飛に打ち取る。圧巻は、続く京田との対戦。初球に内角をついて2球で追い込むと、最後は外角低めへキレのあるスライダーをズバリ。京田のバットが空を斬ると、観衆1000人からは思わず「おー!」と感嘆の声が漏れた。

 「初球にインコースを投げられたから、あのスライダーが投げられたと思う」と納得顔。最後は、山下を149キロツーシームで二ゴロに打ち取り、大きな拍手に送られながらマウンドを後にした。

 見守った矢野監督は「ただ抑えるだけではなく中身がしっかりしている」と賛辞。金村投手コーチも「(ローテに)入れる力はある。マウンドさばきであったり組み立て方だったり、しっかり仕上がっている。1イニングじゃもったいないかな」とうなずく。青柳、秋山、伊藤将、西勇、ガンケルのローテ入りが確実と言える中、残り1枠に入り得る存在として評価急上昇だ。

 次回はキャンプ中の実戦で2イニングを予定。不安を抱えるリリーフ陣の救世主として期待される一方、同コーチは「次、イニング(数を)伸ばすから、とりあえず先発じゃないかな。まだ監督とは話してないけど…」と先発候補として進言することを示唆した。

 「開幕まで(調子を)維持したい。監督に任せられた場面を自分は投げるという気持ちでいる」と頼もしい言葉を口にした左腕。勢いそのままに、開幕まで駆け抜ける。

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