阪神・佐藤輝 新打法で高め直球&チェンジアップ対応だ「いろいろ試してます」

 球春到来と同時に怪物伝説の第2章がスタートする。阪神・佐藤輝明内野手(22)が31日、今春キャンプで新打法を磨いていく考えを示した。一線級投手の快速球に苦しめられたプロ1年目シーズンの反省を生かし、昨年11月頃から以前よりグリップを体に近づけて構える新たな取り組みに着手。矢野監督に4番候補としても期待されており、飽くなき向上心を胸に進化への道をひた走る。

 待ちに待った2月1日はニュー輝明の“お披露目会”になりそうだ。2年ぶりの有観客開催となるキャンプ。スタンドからの視線を一身に浴びる中、佐藤輝が「グリップを体の近くで構える」と言う新打法で度肝を抜くような驚弾を連発する。

 歴代新人左打者で最多24本塁打を放った一方、野手ワースト記録更新の59打席連続無安打という屈辱も味わった昨季。悔しさをかみ締めながら自分自身を見詰め直し、克服すべき課題を明確化した。

 共同通信デジタルによる昨年の球種別データを見てみると、最も高いカットボールに対する打率・382に比べて、直球は同・210。チェンジアップが最低値で同・200だった。直球を捉え切れず、低めのボール球を振ってしまう悪循環が数字にも表れていた。

 まず、自らに課したのは快速球への対応力向上。「去年の11月くらいから試して」と新たな打撃フォームの構築に着手した。構えた時に高い位置に置いていたグリップを頭の近くに引き寄せ、またバットのヘッドも以前よりやや寝かせる形に改良。先乗り合同自主トレの打撃練習でも「いろいろ試しています」と新打法を実践した。

 昨年のキャンプではバックスクリーン越えの推定150メートル弾を放つなど、無観客の宜野座から怪物伝説の第1章が始まった。今年の自主トレ公開で「ホームラン30本、40本、50本…100本打てるように頑張ります」と宣言していた背番号8。2月1日。虎党の前で第2章が幕を開ける。

 左膝痛は回復し、初日からフルメニューに参加予定。開幕を見据えて「決めていけたらいいと思います。レベルアップして、自分で考えてやっていきたい」と打撃フォームも固めていく。日本一に佐藤輝の躍進は欠かせない。この日の全体ミーティングで今季限りでの退任を表明した矢野監督のためにも、打って打って打ちまくる。

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