阪神・佐藤輝 吉田正からフルスイングの極意吸収 超人軍団入りでノウハウ学んだ

トレーニングに汗を流す佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 トレーニングに汗を流す佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 トレーニングに汗を流す佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 ついに「超人軍団」に合流した。阪神・佐藤輝明内野手(22)が22日、鳴尾浜で練習を行い、近大の先輩でチームメートである糸井嘉男外野手(40)、オリックス・吉田正尚外野手(28)と自主トレを行っていたことを明かした。1月中旬に関西で2日間、吉田正からは打撃理論、トレーニング方法などを教わった。勝負を懸けるプロ2年目。超人と呼ばれるような結果を残すことを誓った。

 超人ロードを歩み出した。近大の先輩である糸井、オリックス・吉田正、ソフトバンク・柳田と球界の“マッチョ代表”が集う「超人軍団」。その団員である2人とともに汗を流した佐藤輝は、笑顔で声を弾ませた。

 「すごいバッティングとかももちろんそうですけど、トレーニングとかもいろいろ教えてもらって、すごい勉強になりました」

 自ら志願し、超人の鍛錬の場に足を踏み入れた。「ぜひ、お願いしますって感じで。糸井さんがつないでくれてというか、言ってくれて」と、糸井が吉田正との橋渡し役となり実現した今回の“超人塾”。「選球眼、コンタクト能力が超人ですね」と理想の打者像に挙げていたスラッガーと濃密な2日間を過ごした。

 強振が代名詞である吉田正。そのスイングの極意は、胸部と下半身の柔軟性にあることを教わった。「胸郭、胸骨とか胸椎を柔らかく使ったりとか、股関節のトレーニングとか。そういう動きの中でやっていくトレーニングを勉強しました」。チューブなどを使用して野球の動作にフォーカスしたトレーニングを実施。「自分の体をしっかり理解しようとして、バッティングにつなげようとしている。意識がすごいなと思いました」と目を丸くした。

 昨季はシーズン歴代6位タイの173三振を記録。それでも「強く振るってことは率を残すのにも必要かなと思う。変えずにやっていきたい」と、2年連続でパ・リーグ首位打者に輝いた吉田正と同様にフルスイングへのこだわりは持ち続ける。打撃練習では屋外でフリー打撃を実施。師匠の強振を目の当たりにし、「柔らかさとか、すごい体を大きく使って打っている。自分もやっていきたい」と目に焼き付けた。

 21日には1軍キャンプスタートが決定。矢野監督は近本以外のレギュラー白紙を明言しており、「もう一回奪い取るつもりでやっていきたいなと思います」と燃えている。「僕はまだまだ超人にはなれていないんで。早く結果で追いつきたいと思います」。自他ともに認める超人となるべく、快音を響かせ続ける。(北村孝紀)

 ◆超人軍団 球界屈指の身体能力を誇り、「超人」と呼ばれた糸井の合同自主トレに、柳田が2014年オフに初参加。17年オフには吉田正も加わり、いつしかメンバーは「超人軍団」と呼ばれるようになった。佐藤輝は昨年12月24日に公式インスタグラムを開設し、糸井、吉田正との3ショットを初投稿。吉田正はインスタグラムのストーリー機能で「超人軍団へようこそ」と反応し、軍団入りを歓迎した。

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