矢野阪神 逆転Vへズバッズバッと攻采配 継投&エンドラン&5点差でスクイズ

2回、先制3ランを放った佐藤輝(8)を笑顔で出迎える矢野監督(中央左)ら(撮影・立川洋一郎)
8回、スクイズを決める島田
6回、好リリーフを見せる及川
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 「広島2-7阪神」(24日、マツダスタジアム)

 スタンドの虎党へ、阪神・矢野燿大監督(52)は誇らしげに手を振った。マツダスタジアム最終戦。負けられない一戦で、積極タクトがさえ渡った。

 「1個のアウトやけど、めちゃめちゃデカイ。意図したところにボールを投げられていた。あの1/3が大きい」

 手放しでたたえたのは及川だ。3-1の六回2死二塁で先発・伊藤将からスイッチした。20歳の左腕は二回にソロを放っていた坂倉を左飛に打ち取り、5日以来となるホールドをマーク。嫌な流れを断ち切った。

 攻撃では七回1死一塁でエンドランを仕掛けた。中野が左前打で1死一、三塁とし、糸原の中犠飛で貴重な追加点を奪った。3点リードの八回は2点を追加し、なおも1死三塁。島田の2-2からの7球目にスクイズを敢行し、ダメ押しの7点目をゲットした。

 「あれも追い込まれてやから、簡単じゃないんだけど。作戦なんて選手たちが決めてくれてこそなんで。島田がよく決めてくれた」

 チームは2分けを挟み4連勝。26日・中日戦(甲子園)がいよいよ最終戦だ。リーグ優勝の可能性について問われると「ヤクルトが負けてくれないと、という条件はついてもね。いいプレッシャーはかけられていると思う」と力強く言った。ペナントの風は虎に吹いている。連勝締めで歓喜の瞬間を待つ。

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