【岡義朗氏の眼】阪神・佐藤輝の走塁で負けていてもおかしくなかった

 「DeNA2-5阪神」(18日、東京ドーム)

 阪神は浮上への軌道に乗り始めた。メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が二回、48試合ぶりとなる先制2号ソロ。同点の八回には勝ち越しの押し出し死球と“大当たり”。前半戦は打率・098と低迷を極めたが、4試合連続安打で4連勝を導いた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏がDeNA戦を分析した。

  ◇  ◇

 少し厳しく言わせてもらうと、この試合、相手が巨人、ヤクルトであれば“あのワンプレー”で落としていた可能性が高い。それは七回、佐藤輝の走塁だ。

 無死一塁で一走が佐藤輝。ここで打者・ロハスの三塁後方への飛球をDeNAのサード、ショートが捕球できず、インフィールドに落ちた。直後、ショート・森が素早く二塁に送球して佐藤輝が封殺。

 これは森の好プレーではない。佐藤輝のボーンヘッドだ。あの位置への飛球、もし走者に「落とせ」とか「落ちるかも」という発想があれば、ハーフウエーで次の塁を狙う。二塁で封じられることはあり得ない。

 この回はその後、2死満塁まで好機を広げたが無得点。直後、伊藤将は気落ちしたかのように、オースティンに勝ち越し本塁打された。相手が強いチームだったら、ここで勝負あり、だ。

 佐藤輝が二塁に進んでいれば、その後の作戦も先手、先手でいけた。ここから優勝争いが本格化する。競った試合は、ワンプレーで局面が大きく変わることを肝に銘じてほしい。

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