阪神あと1本出ず競り負け サンズ、佐藤輝が好守も 再び迫る巨人

 8回、渡辺に勝ち越し適時二塁打を許す斎藤(撮影・高石航平)
 9回、近本の右前打で三塁を狙うもアウトになる一走・熊谷(撮影・飯室逸平)
 ベンチでがっくりの矢野監督(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト6-4阪神」(7日、神宮球場)

 阪神が接戦を落とした。両チームともあと一本が出ない終盤。均衡を破ったのはヤクルトだった。同点の八回1死二塁から渡辺に適時二塁打を許し、決勝点になった。大事な場面を任された4番手・斎藤が誤算だった。

 先制したのは阪神。初回1死三塁からサンズが4日・広島戦以来となる先制15号2ランを放った。試合開始からわずか10分での先制だ。

 ただ、ソフトバンクからトレードで阪神に加入した二保が初回につかまった。無死一、二塁から山田哲に逆転3ランを被弾。さらに、中村には適時打を浴びた。それでも、その後は落ち着きを取り戻し、二回から五回まで無失点で切り抜けた。

 阪神が反撃したのは四回。無死一塁からドラフト1位・佐藤輝(近大)が同点となる20号2ランを放った。これで46年・大下弘(セネタース)に並び、歴代新人左打者の本塁打数トップタイ。12試合ぶりのアーチで試合を振り出しに戻した。

 しかし、中盤以降は何度も勝ち越し機を作ったがあと一本が出ず。五回無死二、三塁、六回1死一、二塁、八回2死二塁で無得点。サンズや佐藤輝の好守も光る中、その流れを攻撃に結びつけることができなかった。

 神宮は今季6試合目で初黒星。71年以来の神宮6連勝とはならなかった。

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